SEARCH GINZA ID

松㟢翔平がナビゲート。東京アートブックフェア2019の見どころ

松㟢翔平がナビゲート。東京アートブックフェア2019の見どころ

松㟢翔平です。俳優やモデル活動をしながら、台湾カルチャーを紹介するこちらの連載を毎月GINZAに寄稿しています。

さて、今月12日から15日まで、東京都現代美術館で「TOKYO ART BOOK FAIR」が開催されます。国内外の多様でクールなアート系出版物と出会えるこのイベント。

トーキョーブックアートフェア

なんといっても、豪華なアートブックも個人的すぎる同人誌も全部並列に並べてあるということが心地よい空間です。メインである即売会の他にも、サイン会や、トークショーなどイベントが盛りだくさん。美術大学を卒業した僕の周りにも出店する友人や運営に関わる仲間がたくさんいるので、同窓会のようにみんなが集まり、お祭り状態になったりする年もあります。

トーキョーブックアートフェア

今回はアートブックフェアが初めましての方にも催しの雰囲気をお伝えするために、開催に先駆けて僕が個人的に注目しているブースの紹介をしていきます。では早速。

 


SHOHEI’S RECOMMEND 001

あんさんぶる
Section: Z / Booth: Z-A09

フランス、日本などから6人のペインターが集まり、それぞれのzineやグッズを販売する即席かつ多国籍なブース。

先月は同じメンバーでパリのアートブックフェス「fanzines! festival」に出展していたそう。日本からはアーティストのnanookとイラストレーターのanccoがパリを訪ね展示に参加。各地でアーティスト同士が仲良くなって母国に呼び合ったり、作品を持ち込み合う・持っていってもらう、そんな関係素敵ですね。

NANOOK氏の描いた、僕が好きな絵

Quentin Chambry氏による立体作品

Alexis Poline氏によるドローイング

国境を超えた交流があるのもアートブックフェスの楽しさの一つ!

SHOHEI’S RECOMMEND 002

Lucky Risograph
luckyrisograph.press
Section: A / Booth: A-100

ニューヨークのチャイナタウンを拠点にしたリソグラフ印刷スタジオ。アートブックやZINE、プリント、コミュニティプロジェクトを通して、地元だけでなく海外のアーティストやデザイナーと一緒に制作している。

リソグラフってご存知ですか? 理想科学工業という日本の会社が作った高速印刷機のことなんですが、版画のような構造になっていて、元々はチラシなんかを速く大量に印刷するために作られたものです。その構造ゆえに印刷が一枚ごとにズレてしまったり、インクが滲んでしまうというアナログ感が最高で、世界中に愛好家が沢山います。彼らもそのよう。

僕も何回か使ってみたことがあるんですけれど、1色ずつ印刷して色を載せていったりするので、鮮明にカラフルにしていくのがすごく難しい! 彼らがどうやってこんな色鮮やかに刷っているのか、僕には想像がつきません。

Jonathan DeDecker氏による

『MOTHER2』というゲームに、食べるとPP(超能力ポイント)が回復できるラッキーサンドというアイテムが出てくるのですが、ラッキーリソグラフもかなりマジカルでサイケでイケてます。

SHOHEI’S RECOMMEND 003

 nos:books
www.nosbooks.com
Section: INTERNATIONAL / Booth: I-A04

nos:booksは、2008年に台北でアーティストのSon Niが設立したインディペンデントの出版社。

僕の大好きな国、台湾からやってくるnos:booksは台湾のインディペンデントな出版の先駆け的な存在。リソグラフや活版印刷、スライドガラスなど、凝った手法とユーモアを織り交ぜた作品を出版しています。

Son Ni氏による

Chihoi氏による

これは本型の消しゴムなんですけれど、昔お寿司とかお弁当のミニチュア消しゴムを狂ったように集めていたことを思い出しました。

出版方法や表面の意匠など、自分の裁量でパッケージング出来るところがインディペンデント出版のいいところですね

SHOHEI’S RECOMMEND 004

 Animal Press
animalpress.be

Section: Z / Booth: Z-A05

ブリュッセルを拠点とするANIMAL PRESS。アーティストブックや実験的なコミック、zineやプリントを制作。

ブリュッセルからやってくるJinhee氏(tumblrが超カッコイイよ)とBaptiste氏のアニマルプレス。この二人もリソグラフの魅力にやられてしまった人たちのよう。二人は自分の作品を作るだけではなくって、色々な国のアーティストの作品を出版したりしているみたいで、今年はリヨンから来たFélicité氏のポスター集を持って来てくれるそうですよ。

素敵なバンドデシネ(漫画)。リソグラフなので、一枚一枚印刷に違った表情がありそうです。

前回も来ていたよ。

冬はサッカーチームのタオルマフラーを巻いている僕はこのマフラー、ぜひとも手に入れたいのだけれど持ってきてくれるかな〜。

Baptiste氏がZigZag Zoneって名前でやっているSound Cloudも要チェック。リソグラフと同じようにどこか懐かしくて可愛い電子音楽。僕は昔やっていた『Habbo Hotel』っていう箱庭ゲームを思い出しました。すごく良いです。

SHOHEI’S RECOMMEND 005

THE M/ALL
the-mall.stores.jp

Section: Z / Booth: Z-H01

音楽・アート・社会を繋ぐカルチャーコレクティブ。TABFでは選挙シーズンに合わせ[VOTE]をテーマにTシャツやZINEを中心にカルチャーショップを展開し、THE M/ALL2019の無料開催を目指している。

昨年、クラウドファンディングで資金を集め、WWWを始めとする3会場での音楽ライブとトークセッションのイベントを無料開催し成功させた彼ら。TOKYO ART BOOK FAIRでは、ページのバラ売りzineを販売。購入者が自分で読みたいイシューを選んでホチキスで留めて持ち帰ることが出来るという、少し変わったzineですね。各イシューは広く書き手を募って集めたもので、内容もフォーマットもバラバラなんだとか。フェミニズム、反レイシズム、原発事故後の復興、年金問題、サブカルチャーなどについて書かれた沢山のイシューが用意されているみたいです。

zineの面白さって、マスメディアでは拾いきれない個人的な言葉や気分を、精度の高い低い関係なく出版・保存してしまうってところにあるんじゃないかなあと思っているので、こちらのブース、僕はとても楽しみです。

TABFでは9月7日のTHE M/ALL第二弾の無料開催に向けて展開している「100VOTE T-SHIRTS PROJECT」で様々なアーティストとコラボしたTシャツを限定販売するそう!カッコいいデザインが揃い踏みなので期待大。

おまけ

ダイトカイ / DAITOKAI BOOKS
Section: A /Booth: A-014

渋谷にあるオルタナティブスペース。 ギャラリー、出版、呑み屋の活動を通し、そこに行き交う人々、あらゆる事象がミックスされ生まれる新たなTOKYOを発信していくスペースとして、ノンジャンル&ボーダーレスな活動を展開。

宣伝です。僕が出展するのはこのブース!「DAITOKAI」っていうのは渋谷にあるギャラリースペース付きの立呑バーなんですが、「DAITOKAI BOOKS」はその店の小さな出版部門。写真集や僕が着ているTシャツなんかを展開予定。僕もホチキスzine(魯肉飯のレシピブック)を持っていくので、ぜひ遊びにきてくださいね。ここでは他にも、作家でライターのKotaro Hayashiさんや写真家の信岡麻美さんなどが作品を持ってくる予定です。

僕の記事ではアートブックフェアがなんなのか結局わかんなかったって方のために、公式サイトのステートメントが超絶わかりやすかったので最後にもう一度。

《アートブックフェアとは : アートブックやアーティストブック,ZINEなどを製作する個人,グループ,企業などがブースを持ち,来場者と直接交流しながら書籍の売買を行うイベントです。出展者は個人のアーティストからアート系出版社,ギャラリー,書店などさまざまです。多様な表現に触れることのできる機会となっており,また,書籍という比較的手に入りやすい価格帯のものを取り扱うことで,アートに触れる入り口として絶好の機会にもなっています。》

どうでしょう、ちょっとした予習になったでしょうか? 4日間、僕も会場でふらふらしていると思いますので、もし見かけたら声をかけてくださいね。一緒に遊びましょう! では、当日! そして現地レポートもアップしますので、そちらも宜しくお願い致します🙇

TOKYO ART BOOK FAIR 2019

日時:2019年7月12日(金)15:00-21:00 (プレビュー)
2019年7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)11:00-19:00
会場:東京都現代美術館 (東京都江東区三好4 -1- 1)
料金:入場無料
※12日のみプレビュー参加費として1,000円[ 税込](小学生以下無料)
※トークイベントは一部有料
tokyoartbookfair.com

Profile

松㟢翔平 まつざき・しょうへい

instagram: @matuzakishouhei
GWに趣味でTシャツをつくりました。最近引っ越してきたシェアハウスで魯肉飯作りを研究中。キモは豚皮のコラーゲン!

photo: Hajime Kato edit, cover design: Aguri Kawashima

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

関連記事

PICK UP

MAGAZINE

2020年1月号
2019年12月12日発売

GINZA2020年1月号

No.271 / 2019年12月12日発売 / 予価840円(税込み)

This Issue:
おしゃれな人が毎日、使うもの

センスのいい人の
生活に必要なアイテム

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)