3月から始まったヨーロッパ各地の自粛期間。パリで暮らす点子が語る家での過ごし方。パリ、ロンドン、ベルリンの3都市を拠点にする友人のクリエイターに点子が話を聞きました。
🎨CULTURE
点子が、友人のクリエイターにインタビュー vol.4 自然の中で植物について学ぶ、セットデザイナーのヤニーナ・ペダン
IN LONDON
ヤニーナ・ペダン
Janina Pedan
セットデザイナー
自然に囲まれて薬草学を勉強
今はロンドン市内にいるの?
自粛期間中は仕事がないので、南部のウェスト・サセックス州にある夫の実家で過ごしている。以前から興味があった植物についての勉強にやっと集中できるわ。毎日、彼の家族から、野菜や薬草の植え方を教わっている。呼吸器疾患に効く薬草を調べたり、スケッチもしたりね。農業はとても忙しいから毎日が精いっぱい!
生活が変わった今、退屈と感じる時はある?
常に学びたいことやトライしたいことがあるから、私は退屈を感じないタイプかも。普段から1人でアトリエにいることが多いし、ぐずぐずした時の対処には慣れているし。どんな時でも身のまわりのことに好奇心を持つことが大切よ。自発的に学んだ工芸や自然についての新しい知識は、セットデザインにも映し出されるし良いこと尽くし。忙しく働いている毎日が急にストップすると、不安を感じるものだけど、その状況を受け入れれば、新しい可能性が開けていく。このタイミングはクリエイションにとって好機だなって思うわ。
今の状況があなたの仕事にどんな影響を与えると思う?
仕事ができる日々に戻るまでに、私は薬草のお医者さんになっているかもしれない(笑)。自然に囲まれた環境は、人間にとってパラダイス。都会で生活していることで、すごくもったいない時間を過ごしている気がする。自然への感謝の気持ちを忘れずに、セットデザインにもその要素をより色濃く盛り込んでいきたいと思ってる。
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Janina Pedan
ウクライナ出身。自然からインスパイアされたユニークな世界観で、ハーリー・ウィアーやベン・トムスなどの写真家のほか、ファッションデザイナーからも注目されている。
Instagram→ @janapedan
Text: Tenko Nakajima Edit: Sakiko Fukuhara