20 Sep 2017
映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』知ればもっと楽しくなる見所をGINZA読者だけにご紹介!

本誌の連載でもおなじみ、渋谷直角さん原作の人気コミックスが映画化(祝!) ファッション、カルチャー、音楽…、誰かに言いたくなるシーンはここ!
CHECK 01
抱腹絶倒!
濃厚なラブコメを映画と原作で!
漫画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』は『週刊SPA!』に掲載され好評を博し、その後発売された単行本が出版やファッション業界で大反響。それを読んだ自称“民生ボーイ”の妻夫木聡さんのラブコールもあり、映画化が決定! 力まないカッコいい大人になりたい雑誌編集者のコーロキ(妻夫木聡)と美人プレスの天海あかり(水原希子)の甘い恋愛が、いつの間にか「狂わせガール」に翻弄される地獄の展開に……。
渋谷直角の原作漫画を大根仁監督が映画化。妻夫木聡、水原希子をはじめ、松尾スズキや新井浩文、リリー・フランキーなどの豪華キャスト。2017年9月16日全国東宝系にて公開。上: 原作コミックスに大幅に加筆し、さらにコラムを加えた完全版。¥1,188(扶桑社)
CHECK 02
「民生ボーイ」と「狂わせガール」
のファッションに注目!
KOROKI’S FASHION
雑誌編集者のコーロキはサブカル漬け!
オシャレなライフスタイル雑誌の編集部に身を置きながら奥田民生とサブカルをこよなく愛すコーロキは、身の回りもカルチャー臭むんむんで貫き通す。ロックでストリート、いつもお気に入りであふれてます。ちなみに劇中でよく見るこのパーカは、突然1号だけ復刊したカルチャー誌『relax』のグッズとして制作されたもの。10数年前、渋谷さんが活躍してマンガを描きはじめた雑誌だけに、感情も入ってます。これからの季節に再販希望〜。
00年代のファッション、音楽、アートなどをさまざまな切り口で特集していたカルチャー誌『relax』。2016年2月に突然1号だけ復刊し、話題となった。
AKARI’S FASHION
すべての男を狂わせるスタイリング
ヒロインの「天海あかり」は、ファッションブランド〈GOFFIN & KING〉の美人プレス。常にトレンドの一歩先をいく業界のミューズで、シーンごとにコーディネートがすべて変わるオシャレっぷり。仕事先ではクリーンでシックに、女子会の本音トークはマニッシュなストリート、デートは透け感のある狂わせフェミニン…。インスタグラム(@akari_amami)で、水原希子さんにそっくりなあかりの狂わせコーデを更新中!
CHECK 03
オフィスの設定はマガジンハウス…!?
昼には暖かな陽射し、夜はムーディに、そして徹夜明けには眩しい光が降り注ぐ…。コーロキが所属するおしゃれライフスタイル雑誌『MALET.』(マレ)編集部。その撮影中のセットにおじゃましたら、壁のカレンダーや編集者のデスクまでめちゃくちゃオシャレで、細部まで作り込んで編集部を再現していることに、感服いたしました。それもそのはず、クランクインの前に美術チーム、そして監督の大根さん、妻夫木さんがPOPEYEや&Premium、GINZA編集部を見学に。その観察眼にプロ魂を感じておりました。「思ったよりは地味でしたが、ここで命を賭けて雑誌を作ってるんだろうなと。GINZAはオシャレなお菓子とかつまみながらお仕事してるのかと思ってましたけど(笑)」とは妻夫木さん。美術監督は『バクマン。』(15)や『怒り』(16)を手がけた都築雄二さん。映画ではもの凄く昇華されていますが、我々編集者はおおよそこんな感じの戦場で切磋琢磨、見えない敵(締め切り)と闘いながらGINZAを作っております。押忍!

CALENDAR
GINZAはじめマガジンハウス全社で使用しているカレンダーを模したデザイン。弊社では毎年広告代理店さんからいただいている。

STICKER
蔦屋書店でGINZAがイベントを行った時に作られたステッカーが元ネタになっている。編集部にさりげなく置かれていたものまで再現。

FLAT PLAN
台割と呼ばれる雑誌の設計図もリアル! 色付きは広告にまつわるページ、白はそれ以外の特集ページ。

WHITE BOARD
ホワイトボードも分かりやすく簡潔に! 編集者は直行・直帰が日常茶飯事。編アシさんの顔写真はマスト。
CHECK 04
細部に神が宿りすぎな
セットや小道具!
雰囲気出まくりのサブカル部屋
謎のファッションライター・倖田シュウ(リリー・フランキー)の部屋は、編集者としてサブカルシーンに多大な影響を及ぼした、故・川勝正幸さんの書庫で撮影。諸先輩たちが作り出す現場の空気に渋谷さんも感激。
センスあふれすぎな編集長のデスク
編集長・木下(松尾スズキ)のデスクには希少なマイク・ミルズの作品集が置いてあるなど、雑然としつつも佇まいがオシャレ。あらゆるものに精通しているライフスタイルは手がける雑誌そのもの。
真性・民生ボーイの部屋
コーロキの部屋に佇む白いギターは、ギブソンから限定発売された奥田民生モデル。なんとこれは「民生ボーイ」を自負する妻夫木さんの私物! 本人の音楽やカルチャーへの造詣がスクリーンからにじみ出てきます。
架空の雑誌がまさかの創刊!?
コーロキが編集者として劇中で作っている雑誌『MALET.』が、なんと小社より発売! 表紙は妻夫木さんが撮りおろしたネコ! これを読めば映画と現実の境目がなくなって、さらに劇場で楽しめます! 『MALET. 〜奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール〜スピンオフマガジン』¥980*税込み
公開に合わせたイベントも!
パルコミュージアムでは『奥田民生になりたい展』を開催。本作の公開や、自身のレーベル設立後初のソロ名義オリジナルアルバム『サボテンミュージアム』をリリースするなど、この秋話題の奥田民生をさらに知ることができるチャンス。会期: 9月14日(木)〜10月2日(月)/パルコミュージアム ロゴ: 安齋肇
GINZA2017年10月号掲載