01 Oct 2019
点子が月1で足を運ぶ、新しいアートが生まれる「CELL PROJECT SPACE」

G’s SPECIALとして点子がロンドンの今をレポートします。 注目クリエイターのインタビューやディープな スポット紹介など、ロンドンのシーンを賑やかす 情報いろいろをお届け!
CELL PROJECT SPACE
アートに隠されたコンセプトに触れる
Instagram @cell_project_space
月に1回は訪れるベスナルグリーンにあるギャラリー。若手アーティストの作品を中心に、綿密なリサーチを経てキュレーションされた展示内容にはいつも刺激を受ける。1999年にアーティスト・ラン・スペースとして設立されたCELL PROJECT SPACE。現在は、ディレクターの2人が、東と南ロンドンにあるスタジオを貸し出し、その利益でスペースを運営。作品の売買はせず、アーティストトークやパフォーマンスイベントを積極的に開催し、アートを共通言語に、新しいコミュニケーションが生まれる場だ。考えさせるアートを観たい人はぜひチェックを。
NEAL’S YARD DAIRY
イギリス原産のチーズを体験!
Instagram @neals_yard_dairy
今まではイギリスの食べ物にあまり関心がなく、日本のグルメ食が恋しかった私……。でも、最近はチーズ屋、NEAL’S YARD DAIRYに夢中!コヴェント・ガーデンにヒッピーコミュニティが存在した70年代に開店した歴史あるこの店は、世界一のチェダーチーズに出合える場所。チーズ産業が拡大するとともに伝統的なチーズ作りが失われてきている現状に歯止めをかけるために、NEAL’S YARD DAIRYは、小さな牧場をサポートし、失われつつある技術を取り戻そうとしている。私のオススメは青カビの香りが刺激的なスティルトンチーズ!
Covent Garden Shop
住所:17 Short’s Gardens, London WC2H 9AT, UK
Borough Market Shop
住所:6 Park St, London SE1 9AB, UK
ORMSIDE PROJECTS
音楽ギークが手がけるナイトクラブ
Instagram @ormsideprojects
南ロンドンにあるORMSIDE PROJECTSは、私が唯一行くナイトクラブ。一見ただの廃墟にしか見えない建物の2階に突如広がるクラブスペース。テクノオタクのオーナー、Mike Levittは、腕利きの大工としての顔も持つ。音響システムもMikeの手作りで、彼のDIYによりスペースは改造と変身を繰り返している。彼がサウナにハマっていた時期は、ORMSIDE PROJECTSが一時的に芸術的ジャグジースパになったことも!クラブとしての機能のみならず、多種多様な人が楽しめる変幻自在のマルチスペースとしても注目を浴びている。 上左から ラジオ番組、NTSにもよく出演するLord Tusk のフライヤー。
点子 Tenko
1996年、ドイツ生まれ。3歳までロンドン、13歳までベルリンで暮らし、東京で中学・高校生活を送る。現在ロンドン在住。セントラル・セント・マーチンズ卒業後は、バンド「Tunnel」での活動のほか、エッセイなどの執筆も手がける。
Text: Tenko Nakajima Edit: Sakiko Fukuhara
GINZA2019年8月号掲載