六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催されている『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』は15年ぶり2回目となるドラえもんと現代アートが競演する展覧会。
いつも助けてくれるドラえもん、そっと優しくも厳しい言葉をくれるドラえもん、ひみつ道具で夢を見せてくれるドラえもん。誰もが憧れるあのドラえもんのこと。ふとした時に思い出しては、のび太くんみたいに「ドラえも〜ん!」って叫びたくなったり、恋しくなったり。大人になった今でもたまにあります。
大人も子どもも、普段はアートに関わる機会が少ない人も、あの引き出しにえーい!って入っていくように、そっと押入れを開けて秘密を探るように、誰もが「私のドラえもん」に出会える展覧会なのです。
アーティスト28組に「あなたのドラえもんをつくってください。」と言ったら、うまれた作品たち。観ている方も、私の知っているドラえもんはどんな姿?どんな存在?と考えはじめて止まらなくなってしまいます。ここは、とても愛しくてたまらないドラえもんの世界。
蜷川 実花
ドラちゃん1日デートの巻 2017
©mika ninagawa ©Fujiko-Pro
同じコンセプトだけど、前回はチェキを、今回はInstagramを使った作品になっていて、その変化も楽しい。前回の展示作品も見られます。
山口 晃
ノー・アイテム・デー
©YAMAGUCHI Akira ©Fujiko-Pro Courtesy of Mizuma Art Gallery
ひみつ道具は出てこない日常だけど、会場でこの表情をじっと見つめていると心動くものがあるはず。
巨大な作品の迫力も、細やかな作品のディテールも、実際にこの目で見るとアーティスト達のドラえもん愛がばしばし伝わってきます。
増田 セバスチャン
さいごのウエポン
©Sebastian Masuda/Lovelies Lab. Studio ©Fujiko-Pro
ついつい一緒に写真を撮りたくなる!カラフルな飾りで彩られた巨大なピンクのぬいぐるみは思わず見上げてしまうほどです。
村上 隆
あんなこといいな 出来たらいいな(部分)
©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro
展覧会ではじめに迎えてくれる華やかなこちらの作品。縦3メートル、横約6メートルという大きなキャンバスにあらゆるシーンがいっぱい。
難しいことは考えなくてよし。ドラえもんの世界がいろんなアプローチで表現されていて、知っているはずなのに、新しい発見がいくつもあるのです。この感覚はいつの日も大切にしたいくらい嬉しいもの。
この冬の寒さを忘れさせてくれちゃう、『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』はドラえもん愛たっぷりでぬくぬくあたたかいまま、2018年1月8日まで開催中です。さあ、みんな、いつ行く?
開催期間: 2017/11/1(水)〜2018/1/8(月・祝)
会場: 六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリー
10:00ー20:00
(12/5、12/12、12/19、2018/1/2以外の火曜は17:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
観覧料: 一般1,800円/中・高校生1,400円/4歳〜小学生800円/3歳以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介助者(1名まで)は、当日料金の半額
※価格は全て税込です