アジア最大のアートブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR」昨年も参加した先輩たちに話を聞いてみました

アジア最大のアートブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR」昨年も参加した先輩たちに話を聞いてみました

今年で9回目を迎えるアジア最大のアートブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR」。今年は会場を外苑前から天王洲アイルに移し、国内外のパブリッシャー、ブックショップ、ギャラリー、アーティストなど約350組が参加し、過去最大規模のスケールで開催されるそう。そして今回、GINZAもブース出展しちゃいます! とはいえ、何を用意すればいいの?当日の雰囲気は?と、普段雑誌づくりをしてはいるけれど、ブックフェアに関してはピッカピカの一年生で途方に暮れる我々GINZAチーム。そこで、心強いブックフェアのパイセンをお招きし、出展者側から気になることを沢山聞いてきました!

 

ak: 本日は来てくださってありがとうございます。それではまずは自己紹介から。私は、GINZA編アシのakです。個人的にはTOKYO ART BOOK FAIR(以降TABF)に過去3回程グループで参加しています。

haru: haruです。私はインデペンデントマガジン「HIGH(er) magazine」を作っています。元々ドイツに住んでいるときにZINEをつくりはじめました。それから日本に帰って来て、現在は5人体制で雑誌づくりをしています。TABFは去年初めて参加して、今年も出展します。

Eunice: Euniceです。カナダ出身のアーティストで、自分でもアート活動をしながら、Slow Editionsという小さなパブリッシャーをしています。アーティスト達と一緒に考えながら本やグッズを制作しています。いろいろな国のアートブックフェアに出展してきました。

kt: 編アシktです!まだTABF会場に行った経験すらない初心者です。今回の企画で、私もZINEをつくって出そうということになり、今日はharuさんとユニスさんのお二人に経験談などお話を聞けたらと思っています。

 

フェアならではのライブ感

ak: haruさんは去年始めてTABFに出展されたそうですが、どうでしたか?

haru: 普段私たちは雑誌をオンラインと限られた店舗だけで販売しています。実際に読者の人と直接話して販売できる機会は、自分たちで主催する発売イベントとTABFだけだったので、立ち止まって見てくれる人のリアルな反応を間近で見ることができました。雑誌のグッズとしてクリアケースも販売したんですけど、それがよく売れて。二日目に朝会場に行ったらそれを買うために並んで列ができたりしていて、そういうことも含めたライブ感が楽しいです。

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HIGH(er)MAGAZINEのロゴ入りクリアケース。応援しているメディアのオリジナルグッズって惹かれますよね〜

ak: 出展者はブースに座っていて、買う人が来て、目の前で読んで話しかけてくれたりと。そのやりとりはまさにアートブックフェアって感じですね。haruさん達のように普段はインターネット上をメインに活動しているパブリッシャーや、普段なかなか顔の見えないイラストレーター、海外のアーティスト達が目の前にいるのはとてもエキサイティングですよね。

haru: ユニスさんは何回目のTABFなんですか?

Eunice: 今回で4回目です。初めてのときは2012年かな。

一同: すごい!大先輩ですね!

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左:Haruさん 右:ユニス・ルックさん

 

TABFと海外のアートブックフェア

ak: 他の国のアートブックフェアはどんな雰囲気なんでしょうか? ユニスさんはご自身もアーティストとして活動されていて、出版活動もしていらっしゃるので、海外のフェアにも出展経験があると聞きました。

Eunice: 初めての時は大学生で、NYABF(ニューヨークアートブックフェア)に出展しました。LAABFとNYABFにはよく出展しています。最近は、ヨーロッパのABFにも出しました。特にNYABFは来場者が多く、出展者は忙しいです。

ak: やっぱりアートの本場、NYはすごいんだ。

haru: それだけのために他の国から来たりしますよね。

Eunice: そうですね。だから色々な人とも会えます。

kt :いいな~本場も行ってみたい!

Eunice: NYABFも美味しい食べ物がありますが大体1~2軒ですね。でもTABFはフードセクションとプリンターセクション(印刷会社や製紙会社のブース)をとても大切にしてると思います。

TABF昨年の様子(公式インスラグラムより)

 

haru: TABFは音楽のライブがあったり、飲食ブースやドリンクが充実していたり、トークショーだったりとか、本を入り口にして他の面からも楽しめる感じがしますね。今年から場所が変わりますよね?

ak: 天王洲アイルの寺田倉庫ですね。規模も大きくなるし、周辺のギャラリーとも連動してより地域密着型のイベントとなりそうで楽しみ!

 

If you make books…

ak: ブックフェアで人との出会いはありましたか?

Eunice: NYABFでは、ジンズメイト(TABFの前進となるイベント)のオーガナイザーや、アーティストのHIMAAさん(平山昌尚さん)と会いました。もちろんTABFでもエージェントやアーティストなど、いろいろな人との出会いがあります。友達の友達から、またコラボレーションの話が始まったり、後に展示のイベントに協力してもらったり。 If you Make books, you can make friends! ですよ。

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ユニス・ルックさん

ak: おお、名言出ましたね〜!コラボレーションする仲間と出会える場所にもなっているんですね。私も韓国のイラストレーターや、台湾のパブリッシャーなどと顔を合わせることができました。昨年はGINZAの編集者数名と会場で会えましたよ(笑)。

haru: HIGH(er) Magazineは今、代官山蔦屋に置いているんですけど、そのきっかけが前回のTABFでした。あと大阪のスタンダードブックストアの方もそこで見つけてくださったりとか。普段だったら出会えない方々に手に取ってもらえて、思いがけない広がり方をするのが良かったです。

kt: その時は直接「こういうものです。」みたいなやりとりがあったんですか?

haru: 「ちょっと見ますね」と言われて「どうぞ~」って感じで。後日連絡が来て、そうだったんだ!って気づきました。私たちは去年初めてだったのであまり余裕がなくて、なかなかこちらから話しかけられなくて。今年は積極的にコミュニケーションも取りたいなと思ってます。

 

価格設定に当日の対策…教えて、先輩!

kt: 値段のつけ方とかは、どのようにしたらよいでしょうか?

Eunice: それ、難しい質問!私の場合はいろいろな形態の商品があるので、物によりますね…。手作りのものが多いので基本的にはエディションをつけて売っています。少数部のものには、エディションをつけるのがオススメですよ。

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ユニスさんの Slow Editions から発行される作品。手のひらサイズの小さな本から、トートバッグ、大きなシルクスクリーンプリントのポスターまで、様々なバリエーションの商品が並ぶ。

haru: 私たちは1000円代で売ってます。というのも、自分がお金ないから、同世代も無いと思っていて(笑)。面白いと思った時に手に取ってもらえる値段ということで1000円代に設定しています。

kt: 自分達のリアルな感覚を価格に反映しているんですね。

haru: 同世代に読んでもらいたいという思いがあるので、そこは明確ですね。

ak: 印刷はどこで?

haru: 学割が効くので、ネット印刷大手のGraphicで印刷しています。学生の方にはオススメですよ!

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haruさんのHIGH(er) Magazineは紙やサイズを代えながら、現在issue4まで発行されている。広告は入れずに自分たちの発信したいことだけをピュアに伝える、これぞインデペンデントマガジンの鏡!

kt: 当日、これあるといいよ〜みたいな、具体的なアドバイスなどはありますか?初めての出展で緊張しています!

haru: グループで出すと在庫やらなんやらでブースが狭くなってしまうので、荷物は小さくまとめると良いです。あとは名刺!「こういう者です」って言われた時に、何も渡すものがなくて手持ち無沙汰になりました。ステッカーでも代用できますよ。名刺がわりにURLなどが入っているステッカーを渡せば、名前も覚えてもらえるし、気軽な感じで渡せるのでオススメ。

Eunice: 慣れないうちは、ずっと座ってるのが意外と大変かも。たくさん人が通るから、スマイルしていないと。人とずっと喋り続けるのはハードだけど、とても濃厚な時間であっという間に一日が終わりますよ。

ak: 販売ブースは限られたスペースなので、商品の見せ方は工夫したいですよね。横に並べるんじゃなくて箱などを縦に重ねたりとか。みなさんはどんなブース作りをしていますか?

haru: 私たちは大きく「HIGH(er) Magazine」と書いたパネルを作って貼りました。派手なことしないと、他のブースに埋もれちゃうんですよね。

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ak: 人が流れるように見るから、なにかアイキャッチがあると見つけやすくて良いですね。「もう一周回ってから買お〜」と思って目移りしていると、売り切れてたりとか、元の場所がわからなくなることが毎回あります(泣)。買うときのアドバイスとしては、在庫が限られているものが多いので、気に入ったものがあったらその場で即買いするのが基本ですね。一期一会です。古着と一緒!

 

開催まで残り一ヶ月

haru: GINZAのブースでは何を販売するの?

kt: 学芸大学のsunny boy booksという古本屋さんにキュレーションいただいたZINEとアートブックのコーナーとGINZAのバックナンバーとグッズなど…絶賛準備中です。あと私が作ったzineを売るのと。あっという間にあと一ヶ月を切りましたね!みなさん準備はどうですか?販売する物はどれくらい前に完成しているんでしょうか?

Eunice: 今新しい本を準備中です。もう1冊できたらいいなって。いつもギリギリ!

haru: 私たちは最近発売になった最新号とバックナンバーと、新しいステッカー、クリアケースを再販売予定。t-shirtsもつくりました。テキスタイルを勉強している友人とコラボして15枚限定です。

Eunice: スペシャルエディションですね。楽しみ〜

kt: 私、今回は写真メインのZINEを作る予定なので、綺麗な印刷で見せられたらいいなって考えていたんです。今回皆さんに作品を持って来ていただいて、一口に本といっても、いろんな形とか見せ方があるんだなって思いました。例えば綴じずにに印刷したものを箱に入れるような形もあっていいんだなって。今作りたくてウズウズしています!

ak: ユニスさんのように、手頃な価格のアートピースとして販売してもいいですね。個人的にはTシャツやステッカーなどのグッズを見るのも楽しみです。自分で作って何度か出すと、作品を売り買いすることで友達もできて、横にどんどん繋がっていくのが面白い。

Eunice: 出会った人と一緒に作るのも、自分の想像以上のものができるのでおすすめですよ。やっぱり If you Make books, you can make friends! 本を作れば世界中に友達ができます!

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左から、編アシkt、haruさん、ユニス・ルックさん

Eunice Luk(ユニス・ルック)
1988年生まれ、カナダ・トロントのアーティスト。ニョーヨークやカナダでの展示、アーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。Slow Editions (スロウ・エディションズ)という出版レーベルで、アーティストブックや小物を制作し、ニューヨークやロサンゼルス、東京でのアートブックフェアにも出展。
sloweditions.info
instagram: @sloweditions

haru
1999年生まれ、東京藝術大学に通う22歳。インデペンデント・マガジン HIGH(er)magazine編集長。デザイン、テキスト、写真などを担当。
hahaharu777.thebase.in
twitter @hahaharu777
instagram @higher_magazine

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「TOKYO ART BOOK FAIR 2017」 
2017年10月5日(木)~10月8日(日)
*5日(木)はプレヴュー・オープニングレセプション

【会場】
寺田倉庫(東京都)

【時間】
10月5日(木)15:00〜21:00
10月6日(金)12:00〜20:00
10月7日(土)12:00〜20:00
10月8日(日)11:00〜19:00

【入場料】
5日(木)1,000円/6月(金)~8日(日)無料

tokyoartbookfair.com

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