「次世代を創り出す才女たち」第6回 映像作家/アーティスト  UMMMI.

「次世代を創り出す才女たち」第6回 映像作家/アーティスト UMMMI.

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いつの時代も“IT”を作り出すのは、才能あふれるニュージェネレーション。今回は先駆者たちのお墨付き! 責任&自信をもって、次なるシーンを切り開く才女たちを紹介します。

UMMMI.

映像作家/アーティスト

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東京藝術大学の先端芸術表現科に在籍しながら、映像、執筆、インスタレーションなど、さまざまなメディアで表現を続けるUMMMI.。2016年には映像インスタレーション[どんぞこの庭]で、現代芸術振興財団が主催するCAF賞の、美術手帖編集長・岩渕貞哉賞を受賞した。現在は、クラウドファンディングで資金集めをした初の長編映画『ガーデンアパート』を撮影中だ。無国籍的な映像作品の多くは、自身の体験がベース。「小学生の時にアメリカの田舎町に数カ月いた経験が自分のなかで大きいかもしれません。悪い女友達やくだらないいたずら。現実が出発点にあり、妄想を肉付けしフィクションにしていく感覚で、脚本を書いています」。すべての作品に共通する大きなテーマは“愛”。「愛を惑星のように取り囲むさまざまな感情。パーティで誰と話せばいい?って不安に思うちょっとしたマイノリティ感。かっこよくて強い人の気持ちはそんなにわからないけど、意地悪で弱い人の気持ちは理解できる。そういう感覚を表現していけたらと思っています」

 

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[どんぞこの庭]2015年

 

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『ガーデンアパート』制作中

▲推薦▲

荏開津 広

僕は、“男性芸術家に創造への閃きを与える女性”=ミューズという単語が嫌い。正直“イット”ガールも男性に都合のいい言葉だった。でも、若き芸術家の助けになるからいいか……。UMMMI.には若き芸術家という形容が似合う古風なところがある。制作中の長編映画が女性の狂気を描いてるという点。生活がヘーゲルとパーティとZINE制作に分裂している点。最初の出会いは僕がディレクターの映像祭で彼女の作品が選ばれて『女性/映像/デジタル・メディア』というシンポに出てもらった時。その後もゴールデン街や恵比寿のクラブの前で出くわしたり。いつも彼女は忙しそうに何処かに消えていく。古典的な“イット”ガールに相応しい? 長編、楽しみにしてます。

荏開津 広

執筆/DJ/京都精華大学・立教大学非常勤講師。ポンピドゥー・センター発の映像祭『オールピスト京都』ディレクター。1990年代初頭より東京の黎明期のクラブでDJを開始、以後執筆、翻訳、選曲など主にストリートカルチャーの領域で活動。近年はより批評的なアプローチをとる。

 

 

Photo:  Ayumi Yamamoto
Text&Edit: Sakiko Fukuhara

2016年9月号掲載

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