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写真家・山谷佑介の個展『KAIKOO』が開催。横須賀の古民家改築を撮影した写真作品などが並ぶ

写真家・山谷佑介の個展『KAIKOO』が開催。横須賀の古民家改築を撮影した写真作品などが並ぶ

写真家・山谷佑介の個展『KAIKOO』が、2021年10月16日(土)から11月13日(土)までユカ・ツルノ・ギャラリーで開催。山谷が横須賀の古民家を自宅兼アトリエに改築する過程で撮影した写真作品などが並ぶ。


深夜の住宅街を赤外線カメラで撮影した『Into the Light』や、写真撮影とドラム演奏を融合したセルフポートレートシリーズ『Doors』など、“撮影する”という行為を拡大する作品を発表してきた山谷佑介。そのパフォーマティブな写真表現は、現実を実直に映し出すメディアである写真への尽きない興味と挑戦であると同時に、撮影者の意図によって撮影対象がイメージの中で固定化されてしまう一方的な関係への違和感と繋がっているという。

自身の関心が現実世界と対峙する写真へと深化する中、山谷は2020年、横須賀の築82年の三棟平屋の古民家を自宅兼アトリエに改築することに。緊急事態宣言下で仕事が止まり時間ができ、「ならば家でもつくろうかと、急に思い立ったんです」と始まった山谷の家作りについては、GINZAの記事『写真家・山谷佑介の横須賀につくる実家』(2021年7月号掲載)で紹介した通り。

この家作りの過程を一連の作品として構成したのが個展『KAIKOO』。古民家の解体・改築作業を通して発見した土地や建物の歴史、そこで暮らしていた人々の痕跡、そして土やコンクリートといった物質に出合い対峙することで生まれた、土壁の立体作品や、作業中に撮影された写真が展示されている。「過去と対峙し、対話すること。そこから一歩ずつ前へと繋げていくような作品になりました」(山谷佑介)

改築した古民家は陸軍日本兵の宿舎だったそうで、「竣工から80年の間に繰り返されたリフォームで埋もれてきた歴史が顕にされ、特筆すべき歴史的価値のない、 ありふれた昔のものたちに今一度光が当たる。受け継がれてきた歴史や伝統とは程遠い、どこにでもあるそれぞれの家の話だ」と語る山谷。現代社会に生きる私たちの足下に埋もれた、些細でありふれた存在や歴史。それらを掘り起こし、触れ合い、新たな関係性を結ぼうと試みる本展をぜひ訪れてみて欲しい。

『KAIKOO』展示風景

『KAIKOO』展示風景

 

山谷佑介『KAIKOO』

会期: 2021年10月16日(土)〜11月13日(土)
会場: ユカ・ツルノ・ギャラリー
住所: 東京都品川区東品川1-33-10 3F
時間: 11:00〜18:00 (※11月4〜7日 Art Week Tokyo開催中は10:00〜18:00)
休廊日: 日・月曜、祝日

Text: GINZA

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