今日は生きている、それが人生♪ 明日はわからない、それも人生♪ 国民的ドラマ『やすらぎの郷』から目が離せない!
帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』は、石坂浩二さんが演じる 主人公を中心に、昭和のスターたちが繰り広げる群像劇。 積極的に「老い」を生きる彼ら彼女らの姿に、 私たちは憧れを抱きつつ人生の意味を考えるのです。
今日は生きている、それが人生♪ 明日はわからない、それも人生♪ 国民的ドラマ『やすらぎの郷』から目が離せない!
帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』は、石坂浩二さんが演じる 主人公を中心に、昭和のスターたちが繰り広げる群像劇。 積極的に「老い」を生きる彼ら彼女らの姿に、 私たちは憧れを抱きつつ人生の意味を考えるのです。
人生百年 年金に頼るな 死ぬまで歩こう 自分の足で
(「やすらぎ体操第一」歌詞より)
テレビ業界に功績のあった者だけが無料で入ることのできる老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」。テレビ創成期から脚本家として活躍し、認知症を患う元女優の妻・律子の介護に疲れ果てていた菊村栄は「やすらぎの郷」から夫婦での入居の誘いを受ける。以前から都市伝説のようにささやかれていた「やすらぎの郷」。芸能界のドンと呼ばれた加納英吉が「日本の戦後を明るくしたテレビに賭けてくれた人たちの恩に報いたい」と私財を投じつくったと知る。それからほどなく律子は亡くなってしまうが、菊村は「やすらぎの郷」でひとり暮らすことを決意する。海辺のリゾート地に建つ施設に足を踏み入れると、かつて仕事をともにした仲間たち、一世を風靡した昭和のスターたちがそこにいた―。
倉本聰さんが『風のガーデン』以来9年ぶりに書き下ろした帯ドラマ。しかもテーマは「老い」。家族とのすれ違い、遺産相続、仕事への未練、過去への想い、そして、恋と死。「老い」をめぐるさまざまな出来事を、ときにユーモラスに、ときにシリアスに描いている。出演するのは、石坂浩二さん、浅丘ルリ子さんほか、昭和の名優たち。俳優が俳優を演じるというメタフィクション感、並行世界感がたまらなく面白い。
20代30代のGINZA読者にとって老後は遠すぎる未来かもしれない。でもいま、先輩たちが織りなす物語に目を向けることで、私たちがこの瞬間になにをすべきかが見えてくる。
倉本聰のオリジナル脚本による“シルバータイム”ドラマ。テレビで活躍した俳優、ミュージシャン、脚本家、技術スタッフなどが集う海辺の老人ホームを舞台とした群像劇。テレビ朝日系列で月〜金曜日の昼12:30〜放送中。主題歌は中島みゆきが歌う「慕情」。
女優。通称「お嬢」。中学生のとき『緑の天使』でデビュー。『波涛』や『ゴールデン街の天使』など栄が書いた作品にも多数出演。ファッションのこだわりが強く同じ服は着ない。すっぴんの顔も誰にも見せない。水谷マヤとは大親友。
歌劇出身。シャンソンの女王。日本人歌手として初めてカーネギーホールでコンサートを開いた。バラエティ番組の草分け的存在『しのぶの庭』で司会を担当していた。現在認知症を発症している。ジャズマンの貝田英信は事実婚の夫。
16歳で映画デビュー。栄とは仕事上の付き合いが深くお互いの過去についてはなんでも知る腐れ縁の仲。お嬢と同じく最終学歴は中卒だが頭の回転が速く事情通で常識派。浮世離れした女優とは違いしっかり者。断捨離好き。愛煙家。
夜、咲く花』で一世を風靡し歌手から女優へ転身。1990年代に栄が書いたドラマ『可愛い女』でギャラクシー賞に輝く。栄に「女が一生で経験する3つのターニングポイント」の話を聞かせ脚本を書いて舞台化してほしいとたのむ。
女優。栄の妻・律子と親友。「やすらぎの郷」に来てからはそこで見聞きした話をネタに「濃野佐志美」のペンネームで作家デビューを果たす。本屋大賞や芥川賞にもノミネート。ウォーキングが趣味。高井秀次と同棲していた過去も。
演技派女優。自由奔放な発言や行動が災いし日本の芸能界にいられなくなり渡米。ハリウッドで再起をかけるも挫折。ニューヨークでアルバイトをしながら下積み修行をしていた。「やすらぎの郷」に入居を希望するも断られてしまう。
栄の妻。故人。舞台女優として活動していたが、加齢による集中力や記憶力の低下を理由に引退。ほどなく認知症を発症。若い頃は水着が似合うキュートな女性。栄は水着姿の写真を遺影として飾っている。高井秀次も想いを寄せていた。
戦前からの大スター。通称「姫」。90歳を越えたいまも乙女のような純情さでみんなに愛されている。永遠のマドンナ。戦時中、出撃前の特攻隊の慰問へ行ったことが心の傷。アッツ島で戦死した映画監督千坂浩二を想い続けている。
テレビ創成期から活躍する脚本家。早稲田大学文学部卒。温厚で人当たりはいいが頑固な側面も。近年のテレビドラマや若者たちの風潮、嫌煙ブームなどに一家言ある。パソコンやスマホを持たずガラケーを愛用。最近メールを覚えた。
通称「大納言」。時代劇で人気を博した俳優。1970年代に東日テレビの「大納言」シリーズで大ブレイク。その後「新大納言」シリーズが当たらなくなり「中納言」で盛り返すも「少納言」でコケた。栄と同じく妻に先立たれている。
通称「マロ」。個性派俳優で売った男。賭博行為で何度も捕まった過去がある。2度の離婚で破産し「やすらぎの郷」に拾われた。全財産は30万円。「やすらぎの郷」のコンシェルジュ松岡伸子と交際していることが判明。46歳差。
通称「秀さん」。任侠映画で人気を博し男も女も惚れる存在。お嬢とマヤが取り合った過去も。映画の中でしゃべる以外は寡黙。どんな権威も恐れず下積みの目下の人間には実に真摯に礼儀正しい。美大卒で女性のヌードを描くのが趣味。