GINZAで突如独断と偏見を振りかざす、自称モード界のご意見番、 プロフェッサー栗山。目まぐるしく移り変わる東京で、 今こそ行くべきスポット、注目すべきイベントを勝手におすすめ。
モード好きスタイリストが東京で足を運ぶ場所【プロフェッサー栗山のおススメ】
場所をチェックする。
昨年夏よりロンドンに語学留学中の人気スタイリスト、遠藤さん。久しぶりの東京で行っておきたいのは?
Hara Museum
まずは2020年12月で残念ながら閉館してしまう原美術館へ。「07年にここで開催されたスイス出身のアーティスト、ピピロッティ・リストの個展には何度も通ったものです。音楽、アート、ファッションを融合させているのに衝撃を受け、私もそういうスタイリングをしたいという目標ができました」。伊香保にある別館、ハラ ミュージアム アークに常設されているオラファー・エリアソンの作品もお気に入り。
1930年代の洋風邸宅の名残りがあるサンルーム。
階段の踊り場にも作品を展示。
3月28日まで展示のソフィ カルの作品をじっくり鑑賞。
住所: 品川区北品川4-7-25
TEL: 03-3445-0651
営業時間: 11:00〜17:00(祝を除く水20:00)*入館は閉館30分前まで
休: 月(祝の場合は翌平日)、展示替え期間
TORO
「ロンドンの人たちと付き合っていくうちに、新作で着飾るよりは、いかに中身を新しくして自分らしくいられるかという方が大事だと思うようになった」という遠藤さん。だから、人とかぶらない古着により関心が向くように。トロのオーナー、山口郁子さんの審美眼にはかねてより信頼を置いている。「今だから着たい古着がいつもピックアップされています。ロンドンは大量の中から掘るのがなかなか大変です」
60年代のタイトなドレスをタックインして。
いつもながら選ぶのが早い遠藤さん。今はウェットスーツのような素材が気になる。
住所: 渋谷区神宮前1-2-10
TEL: 03-6447-4147
営業時間: 12:00〜20:00
休: 不定休
Birthdeath
次に向かったのは幅広いテイストの古着をメインに、日本の気鋭ブランドも取り扱うバースデス。「メンズのスポーティなブルゾンが豊富で、他にはないプリントのTシャツも見つかります」。この日目をつけたのは90年代のナイキ ACGのコート。バイヤー、PRの小澤みちるさんによれば、この年代はカラーリングが独特でおすすめとのこと。「さすが状態がいい。ロンドンの古着は匂いがきつくてとれないことが多いんです」
試着してみると、今日のレイヤードに見事にはまる。
少し迷うも、晴れて購入!
住所: 渋谷区神南1-9-4 NCビル 1F-A
TEL: 03-6447-4147
営業時間: 13:00〜21:00
休: 無休
BIG LOVE Records
独自にセレクトしたレコードとカセットの新譜を中心に扱う。ロンドンでも精力的にライブに行くなど、音楽好きの遠藤さん。家が近所だったため、時々通っていた。「レコードはデジタルとは音圧が違って聴いていて気持ちいい。ジャケットもこだわっているので眺めているだけでも面白いです」。バーカウンターを併設しているところも気に入っている。「音楽に囲まれながらビールを飲めて最高です」
「このトーキングヘッズ のアルバム持っています!」。
時にはジャケ買いすることも。
住所: 渋谷区神宮前2-31-3 宝栄ビル3F-A
TEL: 03-5775-1315
営業時間: 月15:00〜20:00、火〜日13:00〜22:00
休: 不定休
Sunny Vintage
セレクトショップのバイヤーをしていた馬淵陽子さんが2016年にスタートし、昨年6月表参道に移転した。以前から気になっていたもののなかなか訪れることができてなかったという遠藤さん。60〜70年代を中心としたクラシックなラインナップに、意外にも(!?)目を輝かせていた。遠藤さんにはパンチが足りないのでは!?「当時のフューチャリスティックなスタイルは大好きなんですよ!」
クレージュの70年代のジャンプスーツを試着。
¥120,000と高価なため、検討することに…。
住所: 港区北青山3-10-2青山アイリット4F/span>
TEL: 03-6712-6938
営業時間: 12:00〜19:00(土日18:00)
休: 月
Photo: Tomoaki Shimoyama Text & Edit: Itoi Kuriyama