ちょっぴり大げさだけど、映画『マイレージ、マイライフ』で、 ジョージ・クルーニー演じる主人公が、人生で背負う責任をバッグの中身にたとえていた。 大きなスーツケースも同様に、移動する人生であり、家でもあり、クローゼットだ。 中を覗けばその人のファッションや、個性豊かな旅のスタイルが見えてくるはず。
バイヤーの知恵が詰まった上級パッキング! 岡本茉利さんの旅行鞄vol.1
ハードな買い付け出張に備える
気分を上げる高偏差値パッキング
年に2回、展示会の時期に合わせパリをメインに買い付け出張に旅立つというセレクトショップバイヤーの岡本茉利さん。出張に行き始めて約1年、会社の先輩たちの知恵を受け継ぎながら、スーツケースの中身はどんどん偏差値がアップ。展示会を駆け回り、ショーにすべり込みダッシュ!ハードな仕事だけれども、ファッション好きの気分を上げるのはやっぱりファッション。シューズは必ず今季の一足を持っていくという徹底ぶりも。次の出張に備え、最近購入した〈シャルべ〉のスリッパなど、旅の気分を盛り上げるスタンダードなアイテムはここでは紹介しきれないほど。これからも経験を重ね、さらなる旅の偏差値をアップ!
1.旅先ではミニバッグとトートバッグをダブル持ち。〈コム デ ギャルソン〉の定番チェーンバッグと、〈キコ・コスタディノフ〉のノスタルジックな手編み風ニットショルダー、雰囲気の違う2つを洋服に合わせて使い分ける。
2.〈ギャルリー・ヴィー〉で購入した〈ファブリックコペンハーゲン〉のパジャマ。優しいトーンのブルーとベロアの質感が心地よい。1日の終わりにしっかりと休息をとるために、リラックスできるパジャマは大事な存在。
3.下着はかさばるので、ホテルで洗うために洗剤を持参。これぞ出張の知恵。ボディとヘアに多用途に使える洗浄料は〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉のもの。リップや歯ブラシも海外の薬局で買いそろえれば見た目も可愛く。
4.〈キコ・コスタディノフ〉×〈アシックス〉のアノラックジャケット。上から羽織れるので、機内や雨、寒さに備えて大活躍。ヴィヴィッドなオレンジは、黒がメインカラーの岡本さんのワードローブに映える差し色に。
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岡本茉利/バイヤー
国内外の旬なブランドを幅広く集め、東京・名古屋・大阪・神戸に展開するモードなセレクトショップ「Edition」に勤務。
Photo: Takaki Iwata Text&Edit: Aguri Kawashima