アクネストゥディオズ発家族を結ぶコレクション

ストックホルム発のファッションハウス〈アクネストゥディオズ（Acne Studios）〉が、家族にフューチャーした「フェイス」のカプセルコレクション第2弾を発表する。5月31 日(金)より世界初となるフェイスコレクションの期間限定ショップを渋谷にオープンする。

アクネストゥディオズって？

創立者でクリエイティブディレクターでもあるジョニー・ヨハンソン率いる〈アクネストゥディオズ〉は様々な分野からのアプローチを試みるストックホルムのファッションハウス。デザインとディテールへの配慮というヨハンソンの想いを色濃く映し、丁寧な縫製を重視しつつ様々な材料や独自開発の素材を使用。ひとつの分野にとどまらず、ウェア、マガジン、家具、書籍、展示会を扱う評価の高いクリエイター集団として発展し続けている。

家族を繋ぐフェイスコレクション

フェイスコレクションは、フェイスマークをモチーフに、ファッションによって家族を結び付けるというテーマを持つカプセルコレクションだ。

──フェイスコレクションのきっかけは？

ジョニー・ヨハンソン：「以前、ショーの準備をしている最中に、あるスタイリングにバッグがないことに気付きました。そこで私は1枚の紙を手に取り、“スウェーデン人”のシンプルな似顔絵を描いてバッグの代わりにモデルに持たせました。こうして「フェイス」が誕生しました。当初は仲間内の冗談のつもりでしたが、「フェイス」には〈アクネストゥディオズ〉という家族の一員として存在の目的が与えられました。それは家族の証となることです。家族というのは不思議と似たような格好をするものです。そこで「フェイス」のアイコンを冠した、大人から子供まで家族全員が着られるコレクションをスタートしました」

現代の家族の形
レズビアンカップル

クリエイティブディレクターのジョニー・ヨハンソンは、このコレクションを通して、現代における家族の多様性を発信している。ファーストコレクションから続く「現代の家族」と名付けられた広告キャンペーンビジュアルには、レズビアンカップルのターシャ・ティルバーグとローラ・ウィルソン、そしてボーイとグレイの二人娘が登場。写真家クレイグ・マクディーンによって、バンクーバー郊外にある彼女たちの自宅で撮影された。

©︎Acne Studios|アクネストゥディオズ

ターシャは90年代後半にカナダ出身のトップファッションモデルとして活躍し、引退後はファッション界から離れて、家族との時間を優先するためにバンクーバー郊外の農場に移り住んだ。自然の中で生活する喜びと苦労、子育ての場所として自然を選んだ理由など、コレクションのために制作されたブックレットを通して二人の価値観に触れられる。