Amazon Fashion “AT TOKYO” プログラムが9/22に情報解禁になった時、東京がどよめいた。〈sacai〉と〈UNDERCOVER〉の東京でのショーをサポートする、しかも合同ショーを開催という驚きのニュースが飛び込んできたのだ。
10.20に奇跡が起こる。Amazon Fashion “AT TOKYO” sacaiとUNDERCOVERが東京でショーを開催!
この秋いちばん注目のプロジェクト!
Amazon Fashion “AT TOKYO”プログラムの一環として実施されるこの画期的なプロジェクトで、スペシャルアイテムが発売される。それぞれの青山直営店(アンダーカバー 青山、sacai)と、“AT TOKYO” BRAND STOREの3カ所にて。なお、当日はショーの後、渋谷にあるSOUND MUSEUM VISIONとCONTACTにてパーティーも実施される。
左から: バラとスカル。今回のグラフィックは〈UNDERCOVER〉高橋盾がコラボレーションのためにデザインしたもの。裏毛スウェット ¥24,000_淑女と紳士の肖像がプリントされたフーディ ¥28,000 色違いのスウェット。ブラックはバック、オフホワイトはフロント。すべてブラックとオフホワイトの2色展開で、コットン100%。各¥24,000
フロントにリンゴと、女性の顔&ブランドロゴのグラフィックがプリントされたTシャツ。襟ぐりは断ち切りロック仕様で、〈sacai〉で使われているディテールが。どちらもブラックとオフホワイトの2色展開で、コットン100%。各¥12,000
「10.20 〈sacai〉 / 〈UNDERCOVER〉」 というレジェンドを目撃せよ
1981年春、〈コム デ ギャルソン〉と〈ヨウジヤマモト〉がパリコレにデビューし、ファッション界に「黒の衝撃」が走った。西洋的な価値観に対して大いなるアンチテーゼを投げかけ、世界が震撼したのだ。この2つのブランドはのちに東京で合同のショーを行っている。1991/6/1に開催されたメンズのショー「6.1 THE MEN」。明治神宮水泳場にしつらえたステージに、モデルとして細野晴臣、高橋幸宏からデニス・ホッパー、ジョン・ルーリーまでがランウェイを歩いた伝説のショーである。〈sacai〉の阿部千登勢は、この時〈コム デ ギャルソン〉のスタッフとして働きながら体が震えるような大きな衝撃を受けたという。 高橋盾が〈UNDERCOVER〉をスタートしたのが1990年。セックス・ピストルズのジョニー・ロットンに似ていることからジョニオと呼ばれるようになったのは有名な話だ。パンクや裏原宿などストリートカルチャーを背景に持ちつつ、ストリートとモードの融合という新たな地平線を切り開いた高橋もまた、尊敬する人はコム デ ギャルソンの川久保玲である、ということを公言している。阿部と高橋が出会ったのはそんなに昔のことではなく、2人とも既に世界進出を果たしていた。ともに世界を舞台に戦いながらも東京で生活する者同士、「いつか一緒に何かできるといいね」という話はしていたという。今回、2つの異なるブランドが合同ショーを行う背景には、彼らも先輩たちの活躍に刺激されてきたように、ファッションやデザインの世界でこれから未来に羽ばたく次世代への強いメッセージが込められている(当日は数百人の学生が招待される)。10/20、我々は奇跡を目撃することになるだろう。
ロング丈のコーチジャケット。軽撥水の素材を使用、バックにはブランド名とメモリアルなショーが行われる日付“1020”がプリントされている。ブラックのみ。¥48,000(以上sacai / UNDERCOVER | アマゾン ファッション)