ワインの〝飲み頃〞を楽しむように、5年、10年寝かせて「MYヴィンテージ」と化したアイテム。永く洋服を楽しむ極意、さらに再びワードローブの主役として返り咲いた〝今が着頃〞な 理由をスタイリストのミューズに聞いた。
👗FASHION
〈LUTZ〉のニット スタイリスト/谷崎 彩さんのMYヴィンテージ
谷崎 彩さん
スタイリスト
またやってきた 細身なトップの時代
時代は巡ると言いますが、これ本当。バギーパンツが大流行した00年代前半。ボトムが太いならトップはコンパクトにしたいので、ルッツのニットを毎年買い足していました。ただ、パンツが細くなるにつれて着る頻度が減り、お気に入りだったはずのニットはクローゼットの奥底へと。今となってはとっておいて本当に良かった。バギーパンツなど、再び太いパンツブーム。ハイネックニット、燕尾風のカーディガン、モヘアガウンはどれもアメリカンなヴィンテージテイストにヴィクトリア調をミックスした、今見てもモダンな仕上がり。ひと時代のトレンドで終わらないルッツって、やはり素晴らしい。
Photo: Shinichiro Shiraishi Text&Edit: Keiichiro Miyata