16 Jun 2021
〈バレンシアガ〉の新作バッグは、工業用キャリーオールがモチーフのキャンバス地トート

2021年冬コレクションにて、〈バレンシアガ〉は工業用のキャリーオールを参照。丈夫な構造とモードが合わさったバッグ[ハードウェア トート]が誕生した。2021年6月18日(水)より展開が開始され、日本限定色もあるというから、ドキドキ!
トートバッグラバー、という人種があると思う。私もその一人だ。中身(実用性)で好きになったのか、外見(四角形とハンドルのバランス感)から好きになったのか……もう思い出せない。
さて〈バレンシアガ〉。日常の風景から斬新さを生むアーティスティック・ディレクター・デムナの技が、此度もさえわたっている。2021年冬コレクション新ラインの着想源は、工業用キャリーオール。工具やらハードウェアやら、仕事人の七つ道具をごっそり収めて持ち運ぶ、あれである。
なんて頼もしいバッグなんだろう……!というのが、第一印象。
[ハードウェア トート]と名付けられた新作は、惚れ惚れするほど端正な箱型をしている。オーガニックコットンキャンバスを素材とし、ハンドルはカーフレザー。同じくレザーのトリミングも、見かけの凛々しさと実用的頑丈さに一役買っている。
慣れ親しんだモチーフを、どう再解釈し、モードに昇華するか。デムナの挑戦にはいつもワクワクさせられるけど、今回は、またさらに!
デザインされた無骨さは美しく、カラー含め仕上がりには品がある。フロントに入ったユニークなロゴの存在感もちょうどいい。
同じキャンバス素材のバッグでは[ネイビー]ラインもあるが、[ハードウェア]はその名の通り、カジュアルを通り越して“本気”感がある。キャリーオールを原型としているだけあって、いわゆる「用の美」にも通じる佇まいだ。
こういった体積多めのバッグを、ガサッと持ってドカッと置く……でも、エレガントに。
そういうスタイルが、〈バレンシアガ〉なら叶うと思うのだ。
2021年6月18日(水)のローンチ後は、発売を記念して、新ライン[バレンシアガ ハードウェア]とSLGライン[エッセンシャル]の対象アイテムにイニシャルをステンシルプリントできるパーソナリゼーションサービスも予定されているとのこと。(*詳細は店頭まで)。名前を入れるもよし、座右の銘を入れるもよし!?自分だけのバッグで、どんなツールを運ぼうか。
【[ハードウェア トート]パーソナリゼーションサービス】
期間: 2021年6月18日(水)〜20日(金)
場所: 「バレンシアガ 青山」
住所: 東京都港区南青山5-1-3
Tel: 03-6696-6000
Text: Motoko KUROKI