もともとミュンヘン発信のトラベル・バッグ・ブランド〈MCM〉 が12月にマイアミで行われるアートバーゼルで新しいコレクションを発表することに!でもどうしてアート・フェアで?
というのも、そのコレクションはベルリンで今注目されているアート・ギャラリー 〈König galerie〉のプロダクト・レーベル、〈König Souvenir〉を率いるアーティスト達とのコラボレーションとなるのです。〈König galerie〉は、ベルリン-クロイツベルグの住宅街に隠れて佇む、60’sブルータリズム建築のセントアグネス教会を改装して作られた、高い天井にコンクリート打ちっ放しのシンプルでクールな建物。
隣には世界で絶賛されているベルリン発のファッション誌「032c」のギャラリーやかわいいカフェもあり、今注目を集めているスペースです。
そのギャラリーが所属アーティストと始めた新しいプロダクトのレーベルが〈König Suvenir〉。アーティストのドローイングがプリントされたビーチタオルやEUの星が欠けたデザインのポリティカルなトップス(ブレクジットを始めとするヨーロッパ・ユニオンの問題を反映している)、ドクメンタやビエンナーレなどアートフェアとのコラボのTシャツなどがお土産としてギャラリー内で売られています。
今回〈MCM〉はその〈König Souvenir〉とコラボするということで、その制作過程のインスタレーションをチェックしてきました。。
もともとトラベル・バッグで有名なブランド、〈MCM〉なので、アートを搬送する時の厳重な梱包をインスピレーション・ソースに、梱包に使われるベルトやテープ、ラベルなどの素材を使ったリメイク、アクセサリーイングが施される予定とのこと。
ハイ・エンドなレーベルカラーに反抗するように、ベルリンのラフな空気感を大胆に取り入れ、プレイフルにトラッシュ・アップされているという印象。
ディナーのナプキン・ホルダーに使われていたフライト・ラゲージ・ラベルを早速アレンジしたBen。
レーベルの創始者、Davidが作ったサンプルのバッグはロープを巻き付けたり、チェーンを足したりとベルリンらしいトラッシーなDIYがベルリンぽい。ここからさらにブラッシュ・アップされるとのことで、アートバーゼルで発表される完成品は一体どんな感じになるのか?注目したいですね!