みんなの本棚を眺めると、頭の中が見えてくる。チャーミングバスターズのセンスを司る本棚から、それぞれが愛する本を紹介。私服に身を包んだ彼女たちに読書体験について話を聞きました。#本棚からのお気に入り
👗FASHION
アーティスト、タレント/baek:作品制作にも関わる“生と死”に関連したラインアップ。本棚からのお気に入り vol.5
baek
アーティスト、タレント
アーティスト、タレント
作品制作を支えてくれる哲学書
「本棚を眺めると“生と死”を主題にした心理学、哲学、思想関連の本が多いことにあらためて気づきました。人は何のために存在し、どこへいくのか、ずっと考えてきたのかもしれません。
韓国に住んでいた小学5年生の時に『罪と罰』を読んで衝撃を受け、そこからショーペンハウアーやカミュなどさまざまな哲学書を読むように。救いのない内容に辛くなる時もありましたが、カミュの『シーシュポスの神話』に出合って少し救われた気がします。
私の作品でも“人はなぜ生き、死ぬのか”について描いていきたい。その答えにたどり着くために、たくさんの書物から得た主題を頭の中で文字からイメージ化し、ペインティングで表現できたらと思ってます」
好きな本
『罪と罰』
ドストエフスキー
「韓国語版と英語版の両方で読み込んだ『罪と罰』。ラストシーンの主人公へのメッセージには感銘を受けました。言語ごとに表現のニュアンスが違うので、好きな本はできるだけ多言語で読むようにしています」(写真は洋書版)
ジャケット− JACQUEMUS パンツ−HERMÈS
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
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baek
1991年、韓国・ソウル生まれ。武蔵野美術大学大学院油絵学科卒業。韓国語、日本語、英語の3カ国語を話すトリリンガル。東京を拠点に作品発表を続け、TBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に出演中。Instagram: @baek1030
Photo: Teruo Horikoshi (TRON) Text&Edit: Sakiko Fukuhara