一年でもっとも過ごしやすいと言われるこの季節、ファッション業界はパーティーやイベント、展示などが目白押し!素敵なものがあると聞けば、西へ東へ、どこへでも駆けつけるGINZAスタッフの「キラキラ」レポートシリーズです。
☆クロムハーツ☆深まる秋のキラキラを求めて(vol.16)ジョー・フォティによるアート展へ
この秋、やり残したことって何かしら?数々ありますが、ふわふわした今の私に必要なのはアート!それもクリエイター魂が宿る、とびっきりの作品で身震いしたいっ。ということで、〈クロムハーツ〉のアート担当 科学主任として知られるジョー・フォティ氏によるアート展レセプションに行ってまいりました。
会場になった〈クロムハーツ〉ギンザのエントランスは期間限定でジョー・フォティの世界観を表現したファブリックがお出迎え。期待に胸が高まります。
そもそもジョー・フォティ氏って?
ジョー・フォティ デザイン クロムハーツのプロデュースによるアイテム「FOTI by CHROME HEARTS」シリーズの生みの親で、ユニークなスカルをモチーフにしたデザインは誰もが知るところ。1962年ニューヨーク州クィーンズで生まれ、幼少期をテネシー州で過ごしたフォティ氏は1998年~2003年まで日本を拠点に活動していました。その間、個展で展示したスカルフィギュアアートをきっかけに2003年に誕生したのが「FOTI by CHROME HEARTS」です。 12のキャラクターによるチェーン 、キーリング 、ペンダント 、リング 、Tシャツなど斬新でユニークなデザインアイテムを提案しています。
当日、フォティ氏にお声がけして一番のお気に入りだという作品を背景にパチリ。タフな創作活動をこなしているだけにパワフルなオーラを放っていました。なんと、本誌のことも知っていて大好きだ!と言ってくださいました。作品は後ほどご紹介します。
Joe Foti Exhibition “THE ADVENTURES FROM BEAVER CREEK pt.3”
「THE ADVENTURES FROM BEAVER CREEK」は、1960年代から1970年代にフォティ氏が少年時代を過ごした、テネ シー州とバージニア州の州境に位置するブリストルという小さな町をテーマにした3部作です。
第1章では、町の初期の歴史と南北戦争からの歴史をテーマに、幼い頃の記憶をおりまぜて表現。第2章では、思い出の詰まった歴史ある魅力的な建物が取り壊され、つまらないビルが建てられて変わってゆく町の変遷について。最終章となる今作では、かけがえのない思い出や、田舎町を出て刺激的な大都会に住みたいという当時の思いや、世界各地を巡りつつも、決して忘れることのない小さな町での思い出を表現しているそう。
作品には全てタイトルがあり、わずか11×14インチのアートピースにフォティ氏の様々な想いが散りばめられています。それぞれ1点物で販売中。展示会終了後は、ファンの元に旅立っていくのだとか。モンスターアートを含めた全69作品の中から一部をご紹介します。
Get Your Dinosaur Out Of My Yardは フォティ氏が最も好きだという作品。
Santa's Deer Tributeはクリスマスらしい風景が広がる。
Naskull Launchの背景には金属の破片が散りばめられている。
The Sprit House は妖艶な建物にキャラクターが潜んでいる。
ジョー・フォティ氏によるモンスターアート
会期中、1Fにはフォティ氏が生み出したモンスターアートたちが勢ぞろいして、シュールな世界が広がっていました。それぞれニックネームがあり、立体的なモンスターアートはさらにキャラが際立つ。じーっと観ているとだんだん愛おしくなってくる。こちらの作品も展示販売しているので、シンプルなインテリアの起爆剤として投入したい。
当日の会場風景スナップ
クロムハーツ ギンザにフォティ氏のアートのファンが多数集まり大盛況。会場では今回のレセプション用にオリジナルチョコレートとビールが振る舞われていました。ラベルにオリジナルデザインがあしらわれたビールはラッパ飲みが似合う。イカした作品を鑑賞し、フォティ氏と力強い握手を交わしたおかげか、帰る頃にはパワーがみなぎる私でした。
この日一番の「キラキラ」は、会場の片隅に潜んでいた定番キャラ「ジャービス」くん。シュールでお茶目なこのコは残念ながら非売品。
ジョー・フォティ アート展 「THE ADVENTURES FROM BEAVER CREEK pt.3」
11月24日に会期は終了しています
会場: Chrome Hearts Ginza
Text&Edit: Hiroko Chihara