22 May 2019
シュールでエレガント!デルヴォーとルネ・マグリットのコラボレーションが実現。

ベルギー王国のブリュッセルで190年の歴史を持つ、ラグジュアリーレザーブランド、〈DELVAUX(デルヴォー)〉。ベルギー王室御用達でもある、由緒ただしきブランドが、同じくベルギー出身でシュルレアリスムの画家、ルネ・マグリットとコラボレーションを行った。ルネ・マグリットの名作「山高帽の男」、「約束」、「恋人たち」、「ゴルコ ンタ」などを、〈デルヴォー〉ならではの上質なレザーと完璧な仕様でハンドバッグなどのレザーグッズに落とし込んでいる。アート作品を取り込むという斬新なアイデアも、上品な仕上がりなのはさすが、息を飲む美しさ。
中でも目を引くのは、〈デルヴォー〉の代表作であるハンドバッグ、ルーモアシエル。バッグのフロントには、仏語で“ceci n’est pas Delvaux”、直訳すると「これはデルヴォーではありません」と意味深なメッセージが書かれ、クロージャーを開けると、フラップの裏に突き抜けるような青空が。シュールでウィットに富んだ仕掛けは、ルネ・マグリットの世界観そのものと言えるだろう。
その他にも、だまし絵のように雲や山高帽をかたどったカードケース、さらには雲のカットオフから鳥が、山高帽のカットオフからは月が姿を覗かせるかくれんぼのような仕掛けがあるトラベルウォレットとポーチなど、心躍る小物をラインアップしている。色も、ノワール(黒)、シエル、ヌード、アイボリー、ネイビーが揃う。
ユニセックスなアイテム好きなGINZA読者の方は、メンズラインにも注目してほしい。山高帽の輪郭を彷彿させるハンドルや「ゴルコ ンタ」の裏地、鍵穴のモチーフかたどったレザーなど見所が満載。このユーモラスなコレクションはしばらく継続されるとのこと、次回の展開も楽しみに待つとしよう。
text: Aika Kawada