東京で1番オシャレな親子 “eriがお母さんから譲り受けた古着を、今の気分でスタイリング”

東京の古着カルチャーを牽引した〈DEPT〉の創業者である両親の元に生まれ、その家業を継いだeri。「私は洋服の仲介人。人と時を古着でつなぐ」。これは、そう語る彼女と母のワードローブの物語。


eriの母、知恵子さんから譲り受けた古着を2017年、今の気分でスタイリングしてとリクエスト。唯一無二、eriだけの美しくて強い装いを、実家で撮らせてもらいました。

ビーズのニットワンピース

「想像を絶するスタイリングね(多分、褒め言葉)」と知恵子さんが思わず口にしたことも納得、「今着るには丈感がちょっと難しいから」と、フェミニンなニットワンピースの上に古着のフレアロングスカートを重ねて登場。クラシックなアイテムに今を感じさせるケミカルなムードをミックス。撮影に選んだ場所がバスルームというのもなんだか粋でいい。

 

マザー デプト eri

レオパード柄の ショートジャケット

「NYの〈サックスフィフスアヴェニュー〉のオーダーメイドだと思う。50sのもので当時は長い手袋をして着てたんじゃないかしら。こういう風合いのアニマルプリントはなかなか見かけなくなったわね」と知恵子さん。自ら買い付けてきたスウェードパンツと合わせたけれど「これはまだ似合わない、母に負けちゃう」とのこと。

 

スウェードジャケット

ネイティブアメリカンものは〈DEPT〉オープン当初からよく仕入れていたアイテム。スウェードジャケットは赤も色違いで所有しているとか。サイドと裾でフリンジが揺れる同系色のパンツとベルトはeriが仕入れてきたもの。「あら、ぴったり合うパンツがあったのね」と横からさらりと知恵子さんが褒める。シューズは〈アクネ〉。

 

デプト マザー eri

スパンコールニット

びっしりと敷き詰められたスパンコールの繊細な輝きが目を引く、ショート丈のニットカーディガン。合わせたのは2シーズン目を迎える、eriのデニムブランド〈BRANDNEWOLD〉のパンツ。「デニムはいつの時代も、常にいろんなものがあるところが面白い」。アクセサリーはシルバーで統一。

 

レザージャケット

父、誠治さん曰く「女房より古い付き合い」のレザージャケット。背中から腰、袖元のワイルドなダメージ具合が年季を物語る。ベロアのシャツ、スパンコールニットのブルマをレイヤードしてコケティッシュにアレンジ。一緒に写真に収まったのは、ご両親の愛猫「アニキ」。リビング脇にある、誠治さんの部屋にて。

 

レモンイエローの コーデュロイシャツ

「このシャツは本当にかわいい!」と母娘が口をそろえるシルバーコンチョ付きのシャツは約35年前に知恵子さんが手に入れたもの。〈DEPT〉で見つけたチェック柄のロングスカートからのぞくのは、ロゴ入りレッグウォーマー。かわいさと自由さが炸裂。

 

モンステラ柄のワイドパンツ

南国ムード漂う、モンステラプリントのピンクパンツはおそらく50sのもの。オーバーサイズのチェック柄ジャケットをラフに羽織って、異なるテイストをミックスマッチさせた。「このなんとも言えない風合いのピンク色も、大胆なプリントもなかなか見つからない」。これは母のお気に入りでまだ譲ってもらえない1着。キッチンに飾られたモンステラを手に持って撮影。

 

パール付きピンクニット

知恵子さんが古着を好きになり始めた22歳の頃に、〈極楽鳥〉で購入した半袖のピンクニット。eriは今春に自身がデザインした〈mother〉のカットソーと古着のサスペンダー付きスカートをレイヤード。足元は、〈セリーヌ〉のブーツをセット。

 

スパンコールカーディガン

知恵子さんが義母から受け継ぎ、eriの手に渡った、3世代で「着つなぐ」黒のスパンコールカーディガン。「ギラギラしない光沢感は50年前ならでは。今ではめったに見ない素材」(知恵子さん)。「クラシックに見えすぎないよう80sのオレンジの網ニットを合わせました」。デニムは〈GUESS〉の古着。靴は〈メゾン マルジェラ〉の足袋ブーツ。

 

東京で1番オシャレな親子の稀有なストーリー
eriとお母さんのワードローブの物語はこちら
eriがいつか欲しいお母さんの古着はこちら

Photo: Naoko Kumagai   Text: Kaori Watanabe (FW)