柄や刺繡、色使いが独創的な世界各地の19ブランドを徹底解剖。デザインの着想源には、彼らのルーツが関わっているのかも。今回は南アメリカ&アフリカ地域をご紹介。
〈モズモズ〉〈バレン〉〈スーパーヤヤ〉etc.|色鮮やかなエキゾチックブランドに注目!【南アメリカ&アフリカ編】
SOUTH AMERICA
〈モズモズ〉
ペルー
ペルー産のアルパカやコットンなどを使用し、テキスタイル技術を大切に受け継ぐ職人や先住民族と協力してアイテムを製作。デザイナー自身もペルーの山間部に生まれ、伝統工芸に触れながら育った背景を持つ。「永遠の愛」をテーマに掲げた春夏の色合わせには、映画『ファンタスティック・プラネット』のSF的な雰囲気も潜ませているそう。
トップ ¥61,600、スカート ¥69,300(共にモズモズ | ロンハーマン)
〈バレン〉
コロンビア
イタリア・ミラノでプロダクトデザインを学んだリカルドが、出身地・コロンビアの職人などと協業して製作。上質なイタリアンレザークラフトと南米アマゾンの天然素材、伝統的な手仕事の組み合わせが魅力だ。このバッグはカウカ県ティンビキ地方の先住民の手編み。黒革×バンブーの色合いがシック。
左から 花瓶モチーフのバッグ H28×W16×D16cm ¥38,500、バッグ H19×W11.8×D11.8cm ¥31,900(共にバレン | シティショップ)
AFRICA
〈スーパーヤヤ〉
コートジボワール
コートジボワール生まれレバノン在住、ロンドンのセント・マーチンズを経てブランドを立ち上げたリム・ベイドゥンが手がける。アフリカンファブリックを取り入れたモダンなアイテムが特徴。スカートに施されたリボンはまるで市場のパラソルのように鮮やか。ブランドのインスタグラムからもデザイナーのカラーパレットを覗いてみて。
シャツ ¥52,800、スカート ¥93,500(共にスーパーヤヤ | ポート)
〈カサブランカ〉
モロッコ
フランス在住のデザイナー、シャラフの「幼少期にカサブランカで過ごした日々」がインスピレーションの源。オリジナルプリントのシルクシャツでは南国の夕暮れのビーチを表現。赤いハイビスカスや、淡いピンクとブルーで描かれた空や海。そのやさしい配色とタッチは、「自然の美しさを次世代の若者に伝えたい」という彼の想いをあらわしている。
シャツ 上 ¥64,900、シャツ 下 ¥92,400(共にカサブランカ | GR8)
〈ケネス・イズ〉
ナイジェリア
ヨルバ族の手織り布「アショケ」や藍染布「アディレ」など、伝統的な織物を再解釈・アレンジしたコレクションが人気。織り模様にはそれぞれ特別な意味が込められているという。「母は昔、特別な日にはアショケの上着にゲレ(シルクのヘッドラップ)を合わせて出かけていました。それが今でも鮮明に記憶に残っています」とデザイナーのケネス。
ジャケット ¥137,500(ケネス・イズ | アイデア バイ ソスウ)