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あの映画のヒロインになりたい!『若草の萌えるころ』

あの映画のヒロインになりたい!『若草の萌えるころ』

映画のヒロインが魅力的な理由ってなんだと思う?少なからずとも、ファッションは絶対に関係あるハズ!だって彼女たちの着こなしには、作品の世界観が詰め込まれているのですもの。

映画鑑賞はもっぱら自宅ののんびりタイム派、だけどお洒落でかわいい女の子が登場する映画チェックに余念のないスタイリスト早川さんによる、妄想シネマコーディネート企画も、いよいよ今回がラストです。

最後を飾るのは、60年代のフランス映画の静かな名作『若草の萌えるころ』。優等生な主人公のキレイめな着こなしは、男ウケもばっちり!? リアルに真似したくなるスタイリングを、早川流にアレンジしてご紹介します。

Tante Zita 

ある日ジタ伯母さんが倒れ、先が長くないと医師に告げられたアニタと母は、懸命に看病の日々を送る。身近に迫る死の恐怖に耐えかねたアニタは、ボーイフレンドのバスケットボールの試合を見た帰り、家に足が向かず夜のパリを彷徨い、バンドのベーシスト、文学青年、畜産業者など、様々な人物と出会う。アンリコの詩情あふれる珠玉の青春映画。

「派手さはないけど、実直。オーソドックスなグッドガールスタイルを堪能できる作品です。優等生な主人公なんだけど、一緒に暮らしていたおばさんの死期を知って、悲しみに暮れ、ひと晩街を彷徨うという“冒険”に出る。特に大事件は起こらないんだけど、叙情的でとっても美しい映画!

出演|ジョアンナ・シムカス、カティーナ・パクシヌー、シュザンヌ・フロンほか
監督|ロベール・アンリコ
原作|リュシエンヌ・アモン
1968年製作/フランス/94分
販売元|アミューズソフトエンタテインメント

冒険要素ゼロ、お嬢さんスタイル

若草の萌えるころカーディガン¥18,000(スピック&スパン|スピック&スパン ルミネ新宿店)スカート¥38,000(J&M デヴィッドソン|アングローバルショップ 表参道)シューズ ソール2cm¥176,000(ジョンロブ|ジョン ロブ ジャパン)

保守的なアニタは、同系色でまとめた無難な着こなしが基本。流行を追わず、冒険をせず、洗練された印象に。「地味なのにすぐナンパされちゃうアニタ。お堅そうなのに、ほっとけない感じが男の人はちょっかい出したくなっちゃうのかも。そういう雰囲気を出すなら断然、黒やベージュよりも柔らかなキャメル。カーディガンはスカートにインしてトップスとして着て、きちんと感を。キャメルのリブタイツを合わせても可愛いと思います」

野暮ったさとお上品は紙一重

若草の萌えるころシャツ¥37,000(マディソンブルー)ニット¥26,000(サンスペル|サンスペル 表参道)スカート¥32,000(オーラリー フォー ロンハーマン |ロンハーマン)

夜のパリを彷徨うアニタの、コートの中身はお上品なベージュコーデ。一歩間違えると野暮ったくなりそうな着こなしこそ、サイズ感が重要。「極端にダボダボでもピタピタでもない、程よいジャストなサイジングがお洒落かどうかを決定づけます。一見地味だけど品のいいスタイリングだから、金髪のベリーショートと強めのメイク、と言うように映画の主人公とは真逆の、不良っぽいヘアメイクで着てほしいな」

ひとくせトレンチでパリジェンヌ気取り

若草の萌えるころトレンチコート¥62,000(ヴェルメイユ パー イエナ|ヴェルメイユ パー イエナ 名古屋店)

オーソドックスなトレンチコートを羽織っていたアニタ。早川さんがおすすめするのは女性らしさにハンドルを切ったデザイン。「オーバーサイズのトレンチのほうが今っぽいと思うけど、あくまでグッドガールがテーマなので、Aラインシルエットでアニタらしさを意識。ミリタリーものだったトレンチコートから、メンズな要素を排除しきった、女性らしい一枚。ケープっぽく長く進化させたガンバッチやリボンベルトなど、フェミニンなものが◎」

清純派のルームウエア

若草の萌えるころレースキャミソール¥16,000(メドモワゼル|ブランドニュース)

物語冒頭、家で倒れた叔母を案じるアニタは、レースのレグリジェ一枚。「日本人が想像するパリジェンヌの部屋着のイメージって、まさにこんな感じじゃないでしょうか。こういうテロンとした質感の、レーシーなネグリジェ一枚でベッドに寝そべって、ツヤツヤのりんごを丸かじりしてそう! サイドをリボンで結ぶデザインがちょっぴりセクシーだから、アニタのストイックな普段着とのギャップもあって、男ウケもよさそう。私の中ではアニタは完全なる“愛され系“女子」

小物選びのカギはミニマムな品の良さ

若草の萌えるころバッグ H14×W21×D7.5cm¥27,000(イヤクッチ|スピック&スパン ルミネ新宿店)時計¥195,000(ヒロブ表参道店)パンプス¥34,000(エストネーション)

バッグや靴などの小物も、ハズしや遊びは一切なく、どこまでも品行方正に仕上げたい。「アニタのようなファッションは、ひとつひとつパンチがない分、トータルで見た時、いかにさりげない美しさが醸せるか、が大切。脚を細くキレイに見せるベージュのパンプスに、コロンとしたフォルムの小さなバッグ。そして時計はヴィンテージのカルティエ。クラシックな形をチョイスすることで、これ見よがしにならず、持ち物へのこだわりもアピールできます」

お問い合わせ:スピック&スパン ルミネ新宿店03-5909-7620/アングローバルショップ 表参道03-3470-2151/ジョン ロブ ジャパン03-6267-6010/マディソンブルー03-6434-9133/サンスペル 表参道03-3406-7377/ロンハーマン03-3402-6839/ヴェルメイユ パー イエナ 名古屋店052-259-6324/ブランドニュース03-3797-3673/ヒロブ表参道店03-5413-6850/エストネーション03-5159-7800


スタイリスト 早川すみれ
Sumire Hayakawa
この作品を通して、モテ服とは地味さなのかな、と考えたり。受付嬢っぽくならないように頑張ったけど、結局のところ、受付嬢っぽい格好が大半の男の人は好きなのかもしれませんね……。
Text:Eri Nishimura Styling:Sumire Hayakawa Photographer:kimyongduck 

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