26 Apr 2016
【今日のファッションのお悩み】Q.実は“こなれ感”とか“ニュアンス”の意味がわかりません。

Q. 実は“こなれ感”とか“ニュアンス”の意味がわかりません。
A. ベーシックアイテムを使って、とにかく無造作に!
「ベーシックをこれみよがしでなく、着崩すことだと思います。いつもの服に、意外性のあるものをぶつけてみる。〝こなれニュアンス〟を連れてくるには、たとえばフェミニンなスタイルをベースに、〈アディダス〉などの本気のスポーツウェアを小道具的に投入してテイストミックスするのもいい。体が泳ぐくらいのメンズサイズを選ぶだけでも、〝こなれ感〟は自然に生まれるんです。あとは、毎日習慣のようにつけているアクセサリーを思い切って1つ取ってみるのもいいでしょう。コーディネートは、盛っていくだけでなく、引き算することも忘れずに」 (スタイリスト/金子綾さん)
なんとなく、アクセつけてない!?
「〝こなれ感〟とは、きれいにまとめすぎないこと。まずおすすめなのが、ジャケットやニット、シャツの袖をロールアップする方法。ラフに、1、2回折り曲げたものを、くしゅっとたくし上げて。ただし、位置は、肘より下で。それより上にすると〝力仕事〟するみたいになるので、要注意です。また、素材選びに気を使うのもいいでしょう。定番のトレンチコートは、落ち感のキレイな、とろんとしたものにするだけでも、ぐっとおしゃれになれますよ」(スタイリスト/植村美智子さん)
ロールアップ強化でいきましょう。
金子 綾
スタイリスト。著著に『a nuance スタイリスト 金子 綾“こなれニュアンス”のつくり方』(小学館)あり。
植村美智子
個人向けのスタイリングサービスも行うスタイリスト。著書は『「今の自分」に似合う服』(地球丸)。
Illustration: Asami Hattori Text&Edit: Aiko Ishii, Ayana Takeuchi
2016年5月号掲載