いつもありがとイギリス軍!
「雑誌もすなるワードローブチェックといふものを、我もしてみむとてするなり」
のっけから恐縮ですが、GINZAのWEBで服の話をするのに、私は男性編集部員です。なぜか土佐日記オマージュで始まってしまったので、余計にややこしくなってすみません。
さて、雑誌で「ワードローブ拝見」的な企画がよくありますが、実際に自分がやるとなったらどうなるんだろ……と思ったわけですな。しげしげと家のタンスを眺めていたところ、気づいたのは「軍モノ」が多いな~ということ。気づいてみれば1年中何かしら、1日1つはミリタリーアイテムを身につけている気がする。
そんなことを思いながら、ふと名著『チープ・シック』をめくっていると、「作業衣の着こなしかた」のページに、こうあった。
「軍隊の放出品や労働作業のためのユニフォームが、日常の服として立派に通用します。こういった服は機能だけを考えられてつくられていますので、流行おくれになることがまずありません」
なんと心強いお言葉だろう!
さらにいうと、イギリス海軍=ロイヤル・ネイビーの服が多い。群青を深くしたような、絶妙なネイビーカラーがどうも気になっちゃうらしい。パンツだけで5本あった。イギリスらしい仕立ての良さが宿っている気がして、感じがいいのだ。いわゆるミリタリールックになりづらいところも好きなのかもしれない。年代の浅いものはECモールなんかに超格安で出品されていたりするしね。というわけで、パンツだけちょっとご紹介。