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FROM EDITORS 好きなファッションの話〜私とミリタリー

FROM EDITORS  好きなファッションの話〜私とミリタリー

いつもありがとイギリス軍!

「雑誌もすなるワードローブチェックといふものを、我もしてみむとてするなり」

のっけから恐縮ですが、GINZAのWEBで服の話をするのに、私は男性編集部員です。なぜか土佐日記オマージュで始まってしまったので、余計にややこしくなってすみません。

さて、雑誌で「ワードローブ拝見」的な企画がよくありますが、実際に自分がやるとなったらどうなるんだろ……と思ったわけですな。しげしげと家のタンスを眺めていたところ、気づいたのは「軍モノ」が多いな~ということ。気づいてみれば1年中何かしら、1日1つはミリタリーアイテムを身につけている気がする。

そんなことを思いながら、ふと名著『チープ・シック』をめくっていると、「作業衣の着こなしかた」のページに、こうあった。

「軍隊の放出品や労働作業のためのユニフォームが、日常の服として立派に通用します。こういった服は機能だけを考えられてつくられていますので、流行おくれになることがまずありません」

なんと心強いお言葉だろう!

さらにいうと、イギリス海軍=ロイヤル・ネイビーの服が多い。群青を深くしたような、絶妙なネイビーカラーがどうも気になっちゃうらしい。パンツだけで5本あった。イギリスらしい仕立ての良さが宿っている気がして、感じがいいのだ。いわゆるミリタリールックになりづらいところも好きなのかもしれない。年代の浅いものはECモールなんかに超格安で出品されていたりするしね。というわけで、パンツだけちょっとご紹介。

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トラウザーパンツ

1980~90年代頃のもの。買った店でちょっとテーパードシルエットにリデザインされていた。ジップフライ、サイドシンチ。

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トラウザーショーツ

左のトラウザーと同じディテールのショーツ。年代は浅め。こちらもサイドシンチ、右のみバックポケット。

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ワークパンツ

1990年代頃のもの。結構履いているのでいい感じにアタリが出てきていた。ドローコードが特徴。

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ワークパンツ

2000年代頃と思われる年代浅めのパンツ。左と同型だが、ちょっとテーパード。年代によりシルエットや生地が違ったりして面白い。

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トロピカルショーツ

1960年代頃のヴィンテージ。太いシルエット。タグに「TROPICAL」の文字があり、熱帯任務用か? JAMES SMITH & CO. 製。

冬はよろしくアメリカ軍!

ところで、『チープ・シック』の引用に「機能だけを考えられてつくられています」という部分があったが、オーバースペックというのも男心をくすぐる。季節外れだが、“防寒”という観点で毎年お世話になるランキングトップ3を(衣替えしたのに)引っ張り出してみると、全てアメリカ軍! スペックを突き詰めていくと、さすがここに行き着くのである。

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CWU-43 サーマル&アンダーパンツ

フライト用アンダーウェア。このアラミド繊維のワッフル地が
びっくりするくらいの暖かさ。モックネックと、幅広のリブも好み。
静電気が半端ないのが玉に瑕。

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LEVEL7 “MONSTER PARKA”

米軍のレイヤードシステムの最高値「LEVEL7」。
超極寒下の任務用に開発された最高の防寒性能。
超ビッグシルエットで、プリマロフトと思われる中綿がドッサリ。
掛け布団と歩いているような着心地で、
どんなに寒い朝でも犬の散歩に行ける魔法のパーカ。

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LEVEL7 OVER PANTS

冬のキャンプで大活躍してくれる、
プリマロフト中綿入りパンツ。これもやっぱり「LEVEL7」。

触れるだけでなく、こうやってバックボーンとか、服にまつわるリアルなストーリーを知ったりすると、なんかワクワクしてくる気がする。この服も一回くらいは北極に行ったりしたのかな、とかね。

それって自分なりの「もののあはれ」なのかな、なんて思いましたよ。

(季節感薄めでゴメンネ!)


 岩渕

Daisuke IWABUCHI

TARZAN、POPEYE編集部を経て、2018年6月号からGINZA編集部に参加。女性ファッションのムードを勉強しながら、スピアフィッシングを日本に広めるべく草の根活動中。


 

Photo: Hiromi Kurokawa

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