24 Jan 2022
feeling EXTRA! ルールに縛られない、ドラマティックな装い【FASHION SNAP】

奔放、規格外、やりすぎ、そんなニュアンスを持つスラング“EXTRA”。 ファッションにおいては、最高の褒め言葉でもあるのだ。 パリ、ベネチア、マヨルカ、上海…、 “好き”を全開にした7人をスナップ。現在発売中のGINZA2月号「FASHION SNAP」特集より記事をちら見せ!
60〜70年代の映画から飛び出てきたような、レトロでロマンティックなスタイルに身を包むのは、ベネチア在住のジュディス。大学でアートの歴史を学び、現在はコンサルタント、キュレーターなどの肩書きでも活動している。とにかくヴィンテージが大好きで、それらをコンテンポラリーブランドのアイテムとミックスして着用するのが定番。スカーフやメガネ、花冠など、小物の使い方もとても華やか。
「キラキラと派手な格好は特別なオケージョンだけなんて、もったいない!毎日ドレスアップすれば、気持ちも明るくなるでしょ。一目惚れで購入したホワイトドレスは、友人から結婚式用?って聞かれたけど、公園での散歩やリモートワークなど普通の日に着ています」
「やりすぎくらいがちょうどいい!」と話すのは、スペイン・マヨルカ在住のアキレス。モンスターのようなパープルのファーコートは、カラフルなペイントが施されたデニムや、おそろいのファーをまとったバッグを合わせて。ピンクのふわふわのトップの日は、ボトムもシューズもピンクで統一。色やパターン、ロゴなどがてんこ盛りのコーディネートなのに、なんの違和感もなく、さらりと着こなしている。
「メインが派手なときは、他をシンプルにするなんて選択はありきたり。さらにヴィヴィッドな色や柄を重ねてみてほしい。全体がうまくまとまるでしょ?自分にとっての“バランス感覚”って、そういうことなんだ」
「クローゼットを開けたら、ボリューミーな服だらけ。それらをいかにひとつのルックにするかが、ゲームみたいで楽しいんです」
髭とメガネがトレードマークのルイは、バルセロナでブランド〈LR3 Louis Rubi〉を手がけている。ラッフルをあしらったロングジャケットや布をたっぷり使ったスカートなど、ウィメンズアイテムも多く所有。シルエットが個性的だから、配色や小物使いは控えめに。
「色はひとつのトーンでまとめることがほとんど。服が主役だから、ハットとメガネ以外、アクセサリーは基本的に身につけないんです」
【Column 1】
誰でも“EXTRA”な装いが楽しめちゃう!?
こんなサービスあります
ここに並んでいる服、実はすべてバーチャルなんです。「SNSに投稿するために服を買う人が増えている。写真さえあれば実際のものは必要ないのでは?」という考えから3Dモデリングやコーディング経験者たちが集まって立ち上げたデジタルファッションブランドが〈TRIBUTE BRAND〉だ。公式サイトを見ると、バルーンのように膨らんだジャケットや、重力に逆らって波打つドレープのドレスなど、いくつもの“エクストラ”なデザインが並ぶ。利用方法は簡単。好みのアイテムをカートに入れてチェックアウトに進み、支払い情報を入力後、自分の写真をアップするだけ。購入後、5営業日以内にサイバーウェアを着た写真が送られてくるという。価格帯は119〜665ドルと幅広くそろう。実物を作らないから廃棄物を出さずサステイナブル。そして購入からデリバリーまですべてオンラインで完結するため、誰とも接触する必要がないという、現代のトレンドにも沿ったサービスだ。
GINZA2月号は、毎年人気の「FASHION SNAP」特集。ファッションを楽しむ気持ちが高まり、コーディネートのヒントもたくさん見つかるはず。GINZA最新号は以下から購入できます!
Text: GINZA
GINZA2022年2月号掲載