15 Feb 2017
世界に広がるエシカル思考「ファッション未来予想図2017」テーマ07:日本人もエシカル意識が高くならなくては!

3Dプリンターを使って服を作るデザイナーもいれば、アフリカの技術に目を向けるブランドもある。あなたが抱く“ファッションの未来”とは、果たして? 年始ですもの、たくさんの夢を描いてみましょう。
THEME-07
日本人もエシカル意識が高くならなくては!
“エシカル”(=倫理にかなった)という言葉を最近よく耳にする。国連傘下の国際貿易センターのプログラム、エシカル・ファッション・イニシアチブのコンサルタント、庭野和子さんに聞いた。「私たちはアフリカやハイチなどで製品を作り、現地の女性の雇用創出を図ることをエシカルだと考えます。〈ヴィヴィアン ウエストウッド〉や〈ユナイテッドアローズ〉といったブランド、ショップ、百貨店と、あくまでもビジネスとして取り組んでいます」。ブルキナファソの手織りやマサイ族のビーズワークを取り込み、同時に、現地では雇用が生まれる、Win-Winの関係。すばらしい試みなのに、なぜ日本には浸透しないの?
「“自分が一番大事”という日本独特のミーイズムなのか、アフリカが遠すぎてリアリティがないのか」。意識が高まれば、きっとファッションの未来だって変わるはず。
CHAN LUU
1996年設立のLA発ジュエリーブランド。エシカル・ファッション・イニシアチブとともに、ハイチやケニアの職人とのコラボレーションを実現させた。リサイクル紙製のビーズを使用したり、現地のビーズステッチの技法を採用している。
ブレスレット 各¥3,000(チャン ルー | チャン ルー ジャパン)
TÉGÊ
2014年春夏よりスタート。エシカル・ファッション・イニシアチブと協業し、アフリカの手仕事を生かしたものづくりをしている。
バッグ H34×W33cm 各¥15,000、ブレスレット 各¥7,500(以上テゲ ユナイテッドアローズ | ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館)
VEJA
2005年にスタートしたフランスのシューズブランド。ブラジルのオーガニックコットン農家や、合成ゴムにおされていたゴム農家などと契約し、フェアトレードを行っている。
スニーカー*メンズサイズのみ ¥15,500(VEJA | ドーバー ストリート マーケット ギンザ)
Photo: Getty images
Text&Edit: Itoi Kuriyama, Shunta Ishigami
GINZA2017年1月号掲載