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ジョージア、ファッションの新発信地、そしてその魅力 01: ファッションウィークに参加して

ジョージア、ファッションの新発信地、そしてその魅力 01: ファッションウィークに参加して

〈ヴェトモン〉のデザイナー、また〈バレンシアガ〉のアーティスティックディレクターであるデムナ・ヴァザリアの生まれ育った地としてファッション関係者から注目を集めるジョージア。首都トリビシで5月に行われたメルセデスベンツ•ファッション•ウィークに参加したスタイリスト吉村結子さんがその魅力について、全3回に分けてレポートしてくれます。

第1回目の今回は5日間で45のショー、そして展示会に参加した吉村さんが気になったブランドやおもしろい演出がされていたランウェイなど見どころをピックアップ。


首都のトビリシで5月2日から6日まで開催されたメルセデスベンツファッションウィークトビリシ。2015年に始まったばかりのこのコレクションに参加しようと思ったのは、今年の春先に初来日したジョージアで活動しているデザイナー達のコレクションピースの個性(この後、紹介するラロというブランドとも出逢いました)に魅了されたのがきっかけでした

全45組のランウェイと展示会を見て、私が心動かされたブランドやアイテムを紹介したいと思います。ショーを見るのに夢中で追いつかずブレのある写真もありますが多めに見ていただけると!(笑)

〈マイベストなDALOOD(ダルード)〉とこれ着たい!のパレード〈LALO(ラロ)〉

まず〈DALOOD〉を紹介させてください。このブランドは2002年に設立され、現在は創業者の娘であるMAKA KVITSIANI(マカ・クチアニ)が2013年からクリエイティブディレクターを務めています。モノトーンのルック展開はデビューの頃からの特徴で、色のコントラストを使ったアイテム、また形はシャープなものが多い特徴があります。

今回のショー会場となったのは、Eliava bazaar(エリアヴァ・バザール)地区の旧ソビエト時代に建った朽ちた円形駐車場がショーの会場でした。カーブを描きながらつぎつぎと現れるヴィヴィッドカラーやシェイプの効いた80‘sパワードレッシングスタイルのルックに目を奪われながらも、ディレクターのMAKAが好むクラシックな60年代テイストが絶妙なバランスで全体に散りばめられエレガントな印象が残りました。

フィナーレは向かい側の駐車場に移り、全モデルが圧巻の整列です。劇場のアンコールにみるカーテンコールのようなドラマティックな演出に観客席からのブラボーコールが起こり、テーマとなっていた。対極=コントラストが遠景に可視化された最高にカッコ良いショーでした。

クラシックでありながらモダンに見せているのは、音楽の存在も欠かせません。Gatekeeper(ゲートキーパー)の「Giza」(ギザ) やRed Axces (feat C.A.R.) (レッドアクセス)の「5min」 など冴えたカッティングを刻むエレクトロミュージックの轟音が会場を包み、抜群にマッチしたサウンドをセレクトしていました。

 

ふたつめに紹介するのは〈LALO(ラロ)〉。私が今回、ジョージアを訪れるきっかけとなったニットウェアブランドです。双子の姉妹である、LALOとNINAによって2012年に設立されたLALO CARDIGANS 。カーディガンが好き、という理由から名付けられたその会社から2016年にスタートしたのが〈LALO〉なのです。精細な織柄を叶えるインターシャを使ったニットのオリジナルミックスがこのブランドのシグニチャーです。コートの一部から飛び出すニット、レザー、エナメル。シフォンなどと自在に繋ぎ合わせ一体化させるテクニック。リラックスウェアとしてのニットに自由で無限のチャレンジが込められたロマンティックな夢見るショーでした。着てみたいアイテムがあり過ぎてすぐにでも日本上陸を待ち望んでいます!

コーカサスの花や植物をインスピレーションとして、その息吹をフリンジといったテクニックで躍動感として表現しています。全て自然から影響を受けて染色されているというネオンカラーやシャーベットトーンの色彩はまるでたくさんのブーケ。チャーミングに重なるディテールをまとい歩くモデル達は、まるで毛糸の妖精のパレードを見ているようでした。

 

巨大モニュメントの中で、空港で、オペラハウスで。おもしろかった演出、アイテムなど12TOPICS。

45のショーや展示会はどこもが新鮮でした。ここではその中から厳選して、ロケーションに圧倒された演出、展示会で出逢ったユニークな「!!!」な12トピックスをお届けします。

吉村結子 よしむら・ゆいこ

スタイリスト。ファッション誌、広告、映像、コラボレーション企画など活動は多岐に渡る。ファッション誌が持つファンタジー、外国映画の素敵なシチュエーション、幼少期から観たそれらのディテールが好きでスタイリストに。おしゃれとスタイリングはドラマティックに!が信条。
旅が大好き。「新しい国に行き続ける」をライフワークにこれまで50ケ国へ。

9月から開催される岡山国際現代美術展に出品されるファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニの新作映像作品にスタイリングで参加。ヒステリックグラマーでおなじみの「yokodoll」25周年記念の書籍プロジェクトの撮影がこれから楽しみです。夏はスイカと桃にスパイスを効かせたメニューがデイリーフード。

Text: Yuiko Yoshimura

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