26 Dec 2019
GINZAオシャレ相談室 Vol.10「宝物の”チェックスカート”を大人顔にチェンジ」

読者のオシャレに関する悩みをWEBで募集。見習いエディターMがGINZA編集部まわりの先輩エディター、スタイリストさん、ヘアメイクさん達の協力のもと解決策を考えます。今回のテーマは、母から譲り受けたチェック柄スカートを大人っぽくスタイリングする方法。
お下がりのチェックスカート。大人っぽく着こなすには?
宝物の母から譲り受けたチェックの巻きスカート。小学校の卒業式に母が着ていたものをお直ししてもらったのですが、絶妙なブルーの色がお気に入りで15年近く大事に大事に着てきました。しかし、タートルやシャツに紺ブレ、マーチンのブーツなどと合わせる事が多く似たようなコーディネートになりがちで、30歳手前になったこともありここ最近しっくり来ないことが増えてきました。
これからも大切にしたいお気に入りのスカートなので、大人っぽくカッコよく合わせられる着こなしを知りたいです。実物の画像です。スカートは大体ひざ丈くらいの長さです。(TV番組や映像の制作をする28歳)
GINZA:誰もが一着は持っているであろうチェックスカート。王道アイテムがゆえ、ド直球に着こなすと女学生風になってしまう危険も……。格上げできる着こなし方ぜひとも知りたいです!
編集者・ライター 渡部かおり(以後、渡部):どんなに高価なハイブランドより、どんなに人目を引くトレンドのデザインより、群を抜いて素敵な、世界一のスカートですね。このアイテムをずっと大事に着続けたいという気持ちこそがファッションの本質であり、装うことの幸せなのだと思います。
スタイリスト 榊原優佳(以後、榊原):チェックが流行しているこの秋冬にもってこいですね! ラフなTシャツやカットソーで崩したりして、まさに2019秋冬の<DIOR>のようなコーディネートはいかがでしょうか?
スタイリスト 早川すみれ(以後、早川):私もTシャツと合わせるのはおすすめです。
GINZA:これなら気軽にチャレンジできそうです!ちなみに相談者さんは<メゾン マルジェラ>や<sacai>、<ドリス・ヴァン・ノッテン>がお好きだそうで。特にマルジェラの「Tabi シューズ」はコツコツ集めていて、365日中360日履いているんだとか。
渡部:ドリスがお好きならシンプルなスウェットトップスがおすすめ。毎シーズン、少しずつ色やフォルムを変えながらリリースされていますが、大人っぽく着られるスウェットとして、私も長年愛用しています。すっきりとしたフォルムでカジュアルになりすぎないので、柄物のボトムと相性がよいです。
榊原:ド定番のアイテムはひとつ間違えると野暮ったくなるので、そのままはくよりも何か一つアレンジしてあげたいですよね。
早川:お手持ちのタートルと紺ブレザーの上から、トレンドのベルトバッグをつけるとグンと今年っぽくなるのではないでしょうか。そこに”360日履いている”「Tabi シューズ」のブーツ合わせても……素敵です!
GINZA:質問者さんの手持ち服にトレンドアイテムを一つプラスするだけで、一気に今っぽく!
渡部:「Tabi シューズ」と合わせるタイツは色を揃えるのがおすすめです。素敵なチェック柄の色目がより強調されますよ。
榊原:あとは、チェックスカートの上からシアー系のスカートを重ねるのも今季らしくていいかもしれませんね。
早川:お下がりの魅力って、いただいた人との思い出や関係性、肌なじみの良いビンテージ感だったりしますよね。その分どうしても少しほっこりしがちなので、パリっとした素材やトレンドのエッジーなアイテムを合わせてコーディネートを引き締めてあげてください。
GINZA:クローゼットに眠るチェックスカート、今こそ出番です!
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スタイリスト 榊原優佳
飯田珠緒氏に師事し独立。雑誌やカタログを中心に活躍している。愛称はローズ。
Instagram: @yukasakakibara_
スタイリスト 早川すみれ
2011年スタイリストとして独立。文化庁の支援を受けベルギーでダンスカンパニーの舞台衣装に関わる。広告、雑誌、音楽、シアターとジャンルレスに活動。
Instagram: @sumire-hayakawa-stylist
編集者・ライター 渡部かおり
紹介:編集プロダクション「FW」主宰。ロンドンでのライター業を経てフリーランスの編集者として独立。モード誌、広告ビジュアル、カタログ制作に携わる。GINZAmagで「編集者・渡部かおりの「かわいい」ゼミナール」を連載中。
Instagram: @fwpress
Illustraiton: Izumi Okaya Text: Saki Masuda Edit: Karin Ohira Cooperation: Kaori Watanabe, Sumire Hayakawa, Yuka Sakakibara