21 Feb 2020
GINZAオシャレ相談室 Vol.14「GINZA女子にモテたい!妄想炸裂メンズファッション談義」

読者のオシャレに関する悩みをWEBで募集。見習いエディターMがGINZA編集部まわりの先輩エディター、スタイリストさん、ヘアメイクさん達の協力のもと解決策を考えます。今回は大盛り上がり、GINZA女子にモテたい(!)素敵男子に贈るメンズファッション論。
GINZAガールの好きなメンズファッションって?
GINZAを読んでいるような素敵な女性に興味を持って欲しいです。皆さんはどんな服装の男性が好みなのでしょうか? 僕自身は、ファッション関係の仕事をしていてオシャレとはよく言われるものの、モテとは程遠い人生です……。(25歳男性)
GINZA:男性読者からの質問。「お洒落な女性はみんなGINZAを読んでいる」だそうですよ。嬉しいですね!
編集者・ライター 渡部かおり(以後、渡部):「装うことは、自分らしく生きること」というのが私の考え。まずは自分が好きな服を好きなように着ましょう! その自分らしさを、好きな人が好きだと肯定してくれることこそが幸せなのだと思います。そもそもGINZA女子とは、彼女たち自身が異性にプロデュースされることをよしとしない、「彼好みの女になる」と自尊心を丸ごと好きな異性に預けるようなことをよしとしない、素晴らしい“インディペンデントガールズ”です。だからこそ、質問者さんにも好きな格好をして欲しいと思います。
ヘアメイクアップアーティスト 白石理絵(以後、白石):そうですよね。服装はその人の個性が出るもの。私もご自身が好きな服を着ているのが一番だと思います。
GINZA:ファッションに限らず、自分を生きている人は誰より魅力的ですよね。とはいえ、皆さんそれぞれ好みのタイプもあるのでは?
スタイリスト 早川すみれ(以後、早川):すごーく個人的な意見ですが、『闇金ウシジマくん』実写版(※重要)の山田孝之さんみたいな服装が好きです。
GINZA:まさかのウシジマくん……!
早川:アイロンのかかった白Tか真っ白なポロシャツに、太めの濃紺のノンウォッシュデニムや<ディッキーズ>のチノパン。足元は<ティンバーランド>で丸眼鏡をかけたら完成! ……完全に個人的な嗜好なので、逆に正解が知りたいです(笑)
スタイリスト 木村舞子(以後、木村):私はメンズには、Tシャツにジーンズみたいなシンプルな服を着てほしい派ですね。
GINZA:ふむふむ。別の男性読者からは、逆に「これだけは絶対NG」という着こなしがあれば知りたいという質問もありました。なかなか一概にダメとも言いがたいとは思うのですが、あえて挙げるとしたらいかがですか?
木村:そうですね……。すごく似合っていればまた別なのかもしれませんが、モードすぎる服を着てカッコつけている人ってなんか逆にダサく感じてしまうのは私だけでしょうか……? あとは、流行にあわせて次々と着ているブランドが変わる人には違和感があるかも。
早川:分かります! モード系でまとめるなら、頑張りすぎていない「抜け感」があるといいですよね。身につけているアイテム数やブランド数が多い人は、正直ちょっと残念な感じがしてしまいます。女性以上に”レスイズモア”の感覚が必要なのではないでしょうか?
スタイリスト 榊原優佳:自分の好みは置いておいて、周りの女の子たちの話を聞いていると、視力がいいのに「おしゃれ眼鏡」をしている男子って極端に評判がよくない気が……。要は力みすぎは引いてしまう、ということなのでしょうか? 個人的にもファッションのうんちくを語られるよりも、適当な感じでかわいいものを着ている人が好きです。
GINZA:ふうむ〜。「抜け感」や「丁度いい塩梅」って、何度も失敗した先に見えてくるものという気がしますよね。ほかに重視することはありますか?
白石:あとは、どんな格好をするにしても「清潔感」があることですかね。
早川:とくにラフに見えやすい古着系、ストリート系だと清潔感は必須ですよね。
GINZA:「清潔感=最重要説」は友人からもよく聞きます。具体的な清潔エピソードを伺いたいです!
早川:そうですね……たとえば古着なのにきちんと愛情持ってケアされていたり、古着独特のにおいがしなかったり。あとは、ストリート系のTシャツにショップに置いてあるような「たたみ跡」がついていたりするとグッときます。
GINZA:たたみ跡(笑)なんだか分かる気がします。
木村:清潔感に通じるか分かりませんが、Tシャツ一枚とっても素材が上質なものだったりすると好感が持てます。たとえば、ファストファッションじゃなくて<SUNSPEL>のTシャツを着てる、とか。
GINZA:男子の皆さま、ここメモるところです!
渡部:とはいえ、一番大切なのは自分が好きな服を好きなように着ることですよね! 縁があり、恋愛が始まって、気がついたら二人の格好がなんだか似てきた、くらいがいいんです、きっと。「明日、そのスウェットパーカ貸して」「また俺の着るのかよー」「オーバーサイズで着るのかわいいじゃん!(とか言いながら離れてる時でも一緒にいられるようで嬉しいし)」「ちょ、骨太だからぴったりじゃん。オーバーサイズになってないぜ(爆笑)」「なによー!ひどーい!」みたいな……。すみません、妄想が止まらなくなってきました。ちなみに同棲想定です。
GINZA:脳内で完璧に再生されました(笑)好みのタイプは千差万別。(できたら清潔感と少しのヌケ感を意識しつつ!)心のままにファッションを楽しんでください。
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スタイリスト 木村舞子
百々千晴氏に師事し、独立後は雑誌や女優のスタイリングを手がける。ベーシックアイテムを主軸としたスマートなスタイリングが得意。
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ヘアメイクアップアーティスト 白石理絵
建築のデザインを勉強後、美容業界に興味を持ち、2011年からヘアメイクとして活動をスタート。主に国内外の雑誌やセレブリティのヘアメイクを担当している。
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スタイリスト 榊原優佳
飯田珠緒氏に師事し独立。雑誌やカタログを中心に活躍している。愛称はローズ。
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スタイリスト 早川すみれ
2011年スタイリストとして独立。文化庁の支援を受けベルギーでダンスカンパニーの舞台衣装に関わる。広告、雑誌、音楽、シアターとジャンルレスに活動。
Instagram: @sumire-hayakawa-stylist
編集者・ライター 渡部かおり
紹介:編集プロダクション「FW」主宰。ロンドンでのライター業を経てフリーランスの編集者として独立。モード誌、広告ビジュアル、カタログ制作に携わる。GINZAmagで「編集者・渡部かおりの「かわいい」ゼミナール」を連載中。
Instagram: @fwpress
Illustraiton: Izumi Okaya Text: Saki Masuda Edit: Karin Ohira Cooperation: Kaori Watanabe, Maiko Kimura, Rie Shiraishi, Sumire Hayakawa, Yuka Sakakibara