コンバースから、〈オールスター〉が生まれて100周年ということで、ハイエンドラインの〈AVANT CONVERSE〉が登場とのことです。
デザインを手がけるのは、ランバンのアーティスティック ディレクターを長く務めたアルベール・エルバスなんですねー。ラグジュアリーブランドのディレクションをやってきた人が、コンバースを!?
とはいえ、ハイエンドのブランドがストリートの味付けを取り入れたり、スポーツブランドがハイエンドラインをスタートするのを目にすることは多くなりました。だからそれ自体は驚くことではないのだけれど、最初のラインナップにこのラクガキっぽい柄を持ってきたのは確信犯的なファニーさがありますね。
スニーカーという、本来カジュアルな立ち位置だった商品。しかもオールスターはローテクスニーカーの代表でもあります。それをレザー仕様のハイエンドラインに持ってくるという転倒。その上に、グラフィティというストリートカルチャーのモチーフで上書きするというさらなる転倒。
カジュアルとラグジュアリーの価値観がぐるんぐるんと回転して、いったいなんなんだこれは!という楽しさがあります。70年代、グラフィティ初期の作品はほとんどがタグ(塗りなしの名前だけの意思表示)だったことを考えると、コンバースにCONVERSEとラクガキされているのも愉快。