「不死鳥のように蘇る」って言い回しよく使うじゃないですか。スポーツ選手でいうと、カラダ壊してボロボロになったところからカムバックしたり、一度火の中に落ちていった鳥が、一瞬の静寂のあとガバーと火の中から元気よく飛び立ってくるような。
なんなら、まえより若々しくなって勢いよく戻ってくるイメージだったりして。私もそんなふうに思っていたんですよ。
ですけど、何かの機会に不死鳥について調べる機会がありまして、そしたらだいぶ印象変わってしまいました。どうやら不死鳥はもともとは、火の中で死んだら、そこからこう虫みたいなやつがわさわさ出てきて、それがだんだん羽をはやし、鳥のようになっていくんだとか。
なんか……思てたんとちがう!じゃないですか?
まあ、しかし、幻獣である不死鳥ですから、時代時代によって「不死鳥かくあるべし」というのが、その時代の正しい姿なのかもしれません。
不死鳥の原型にはなかった美しい尾の姿も、これぞ不死鳥という姿です。
と、そんなとりとめもないことを、ETROから登場した細めのスカーフから連想しました。ネクタイのように細いから、首にちょいと巻いても様になります。だけどここは攻めの姿勢で、束ねたり、手首に巻きつけちゃったりするのはどうでしょう。スカーフの使い方を、現代的に更新しましょう。