数多の憧れブランドのなかでも、ひと際の存在感を放つ〈エルメス〉。
大げさですが、その響きだけで気持ちがシャンとするというか、背筋が伸びる想いのYです。(午年女なので、妙な贔屓目もアリ。)
実は今年、いつかは手にしたいと思っていた時計「ケープコッド」が、デビュー25周年を迎えました。一つの歴史を感じる四半世紀という年月、いろんな形や色のタイプが発売されたのだろう、と感慨深くなります…。
名作は常に進化しつづけることで、その存在感を増していくように思います。
今年はストラップの新色はもちろん、文字盤のデザインも新たに、続々とリリースされるんです。「ケープコッド」を購入するなら、まさに今がチャンス。
今回は豊富なラインナップの中から、極私的おすすめアイテム(妄想お買い物リスト)をご紹介。
ちなみに「ケープコッド」ってどんな時計か、みなさんご存知ですか?
1991年、それまでカレのデザインを主に手がけてきたアンリ・ドリニーがエルメスの代表的なシルバージュエリー「シェーヌ・ダンクル(イカリの鎖)」から着想を得て、デザインしたのがはじまり。
“長方形のなかに正方形をデザインする”、そんな常識にとらわれない発想から生まれた「ケープコッド」は、機能美を追求したシンプルなデザインが特徴です。よく見るとケースの枠や文字にいたるまで細部に滑らかな曲線を描き、女性らしい柔らかな印象を併せ持ちます。品と質を表現し続ける〈エルメス〉たる所以、ここにあり。
そして1998年には、当時のレディスプレタポルテデザイナー、マルタン・マルジェラのアイディアによってドゥブルトゥール(2重巻き)モデルが誕生しました。こちらもファッション通には特に人気ですよね。
さらに特筆すべきはこのストラップ部分が交換可能だということ。
豊富なバリエーションに魅せられて、つい色・素材違いを揃えてしまう人も多いとか。
気軽に付け替えられるので、身に着ける人の今の気分に寄り添ってくれるんです。
シックなワニ革のものや…
着こなしに映えそうな鮮やかな配色も。
ワードローブに地味服が多いので、華やかな色も気になります。
これは文字盤が(23mm×23mm)と、他よりも少し小ぶりなサイズ感なので日常使いにぴったり。
今年は5つの新色(ブルー・エレクトリック、イリス、カピュシーヌ、ヴェール・ヴェロネーズ、ウルトラ・ヴィオネ、ルージュ・トマト)も加わり、いっそう選び難し…。
(どんな色かは店頭でぜひチェックして!)
男性用のニューモデル、カフスタイルも登場。女性が大きめのバングルとして、アクセサリー感覚で身につけてもいいですね。
そしてこちらは特別バージョン。文字盤にオニキスやラピスラズリをあしらい、ケースの周りにダイヤモンド(42粒!)を並べた豪勢なデザインのものも!
正直、自分に〈エルメス〉が似合う日なんて来るのか・・・?! と思うこと甚だしいですが、日々「ケープコッド」を身につけ、背筋をすっと伸ばして過ごすことで、憧れの大人に近づけるのかもしれない…などなどポジティブな解釈をつけて、物欲への言い訳を考えてしまうYでした。
時計は、わたしたちの日常が、かげがえのない今の連続でできていることを教えてくれる、稀有な存在。時を知る、時を感じることに対して、丁寧な人でありたいと、そう思うのでした。
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お問い合わせ
エルメス ジャポン ☎03-3569-3300
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Text:Kaori Yamamoto