最初の一歩から、完成したてを着用しての撮影まで、本当にすべての現場に立ち会ってくれた新垣結衣さん。打ち合わせでは自ら愛用のフーディを何枚も持参。生地感やシルエット、サステイナブルであることなど、初回にしてすでにとても具体的なイメージを膨らませていました。
服作りを多数手がけ、今回アドバイザーとして見守るスタイリストの三田真一さんや、生産を担当した繊維商社豊島のチームも「(新垣さんの)やりたいことが初めから明確で驚いた」と振り返る“究極”のフーディづくり。
全貌のほんの一部ながら、何度も行われたサンプルチェックの様子を、4回にわたって公開!まずはサンプル製作前のやりとりをお届け。
👗FASHION
新垣結衣さんデザイン〈huhu フーディ〉スペシャルな“ふふっ”ができるまで 第1回 「寿命の長いフーディを」
サンプルを見ながら
理想形を探る
2月中旬に、新垣さんの必要条件に近い9〜10種類の既存のフーディサンプルを用意。この回よりも前に、新垣さんの思い描く“究極”を話し合う打ち合わせの際に挙がった理想をくみ取ったものが、このときラインナップした。
それらを手に取り、試着しながら細かな希望をヒアリング。まず話し合ったのは「できるだけ長く着てもらえるものにしたい」といういちばんの願い。
「厚地でありつつ軽く、柔らかく。カジュアルに見えないよう毛羽が立ちにくいもの。それなら外着から部屋着になってしまうまでの期間も延ばせますよね」と新垣さん。
生地スワッチも含め、膨大な選択肢から時間をかけて2種類の生地を厳選、サンプルを作ることに。フォルムは着用しながら細かく確認。「メンズライクな方が好み」と、身頃は直線的なメンズの仕様に寄せつつも、袖下などはややカーブさせてレディスとのいいとこどりを模索。着丈は縦長、袖・裾のリブも通常よりやや長めにとると決定。
懸案のフードは「首まわりはしっかり立たせつつ、脱ぎ着のしやすさを考えて気持ち広く。シンプルな付け方にしてフチの縫い目はなし、横に少し丸みを持たせてみようと思います」(新垣さん)
問い合わせ
GINZA〈huhu フーディ〉問い合せ窓口
ginza25@magazine.co.jp
Photo: Wataru Kitao Text&Edit Aiko Ishii