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ストリートカルチャーで話題。韓国ブランド〈カンヒョク〉デザイナーに直撃

ストリートカルチャーで話題。韓国ブランド〈カンヒョク〉デザイナーに直撃

10月19日、ドーバー ストリート マーケット ギンザに世界中からデザイナーやクリエイターが集結し、さまざまなイベントやインスタレーションなどが行なわれる「オープンハウス」が開催された。GINZAはこのイベントのためにインスタレーションを披露した韓国発のメンズウェアブランド〈カンヒョク〉のデザイナーデュオ、カンヒョク・チョイとサンラク・ションに直撃。今年LVMHプライズのセミファイナリストに選出され、A$AP Rockyがミュージックビデオで着用したことでヒップホップやストリートカルチャーでも注目を浴びる彼らに話を聞いた。


--来日は初めてですか?

サンラク: 東京が大好きで、実は2ヶ月前にも休暇で来たばかりなんです(笑)。

カンヒョク: 食べてばっかりでしたけどね(笑)。僕は白いご飯が大好きで。

サンラク: 僕は生ビールです。他の国とは違ってソフトな口当たりでとてもおいしい。最初に覚えた日本語は、「生ビールひとつください」です(笑)!

 

--それはなんだか日本人としてうれしいですね(笑)!お2人はロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート在学中に出会ったそうですね。

カンヒョク: 僕はロンドンの街が好きですし、テーラリング を学びたかったのでロンドンに留学していました。

サンラク: 僕は、ファッションが盛んで、若いデザイナーの多くがロンドンで名をあげているのでロンドンを選びました。メンズウェア コースで韓国人は僕たちだけで、感覚も合ったので2016年一緒にブランドを始めることになったんです。

カンヒュク・チョイとサンラク・ションにインタビュー左から:カンヒョク・チョイ、サンラク・ション

--それぞれ、どんな役割を担っているのですか?

カンヒョク: スタッフ5人だけのすごく小さい会社なので、皆で一緒に進めている感じです。

サンラク: お互いに特定の役割はありません。一緒にテーマを考え、デザインをしています。

--ブランドのコンセプトがあれば教えてください。

サンラク: バランスを保つことと、人工的なムードでしょうか。

カンヒョク: 僕たちは人工物である車のエアバッグを素材として使っています。構築的で、非常に目を引く服を作ることができるんです。

サンラク: エアバッグは薄くて強度があります。春夏用にもっと薄い生地も開発しているところです。

カンヒョク: エアバッグは車にずっと収納されているものなので最初からヴィンテージっぽい風合いがあります。着ていくうちに年々味が出ることも興味深い。洗濯も家庭で簡単にできるんですよ。

--既存の素材を使用することは、今モード界で重要なキーワードとなっているサステナビリティともつながりますが、意識されているのでしょうか

カンヒョク: 自動車修理工場で偶然見つけてエアバッグを使い始めました。サステナブルであることを掲げていたわけではなく、自然とそうなっていたんです。

 

--若い世代ではサステナビリティはわざわざ声高にいうことではなく、当然のことと捉えている人が多いですからね。エアバッグで服を作るのは大変そうですが…

サンラク: エアバッグを車から取り出して、染めて、洗って、分解して…手間暇がかかります。

カンヒョク: すべてハンドメイドですし、手頃な価格にすることを考えてはいますがまだ実現できていません…

サンラク: 生産量も少ないので…僕が今日着ているジャケットで2,500ドル(約27万円)くらいですね。

 

--なるほど…それだけ手が込んでいると高額になってしまうのかもしれませんね…今回のインスタレーションもエアバッグ製でしたね。

サンラク: 今回はカンヒョクが手がけました。

カンヒョク: ソウルのスタジオで完成させてそれを輸送しました!韓国では、キリンやガゼルが夢に出てくるのは私たちに体力を与えてくれ、良い兆候だと言われているんです。ドーバー ストリート マーケット ギンザに幸運をもたらしてくれれば、と願いながら作りました。

--他のショップではまるでロボットのようなインスタレーションも作られていましたよね。

サンラク: 僕がドアの蝶番をつなげて作り上げました。インスタレーションでも人工物を素材にすることにしているんです。

カンヒョク: 500キロもあるんですよ!

 

--全体にSF的な印象を受けますが、どのようなカルチャーに興味を持っているのでしょうか?

カンヒョク: 『アキラ』は好きです。

サンラク: 僕は今、強くなりすぎたためにワンパンチで敵を倒してしまうヒーローが主役の漫画『ワンパンマン』にはまっています。もちろんアジアの文化に影響を受けてはいますが、日本であれ、中国であれ、韓国であれ、さらにヨーロッパであれ、どの国発なのかは気にしていません。

カンヒョク: 新し物好きで、サイクルが早く、工業都市である韓国は好きですけどね。

 

--最後にブランドの今後について教えてください。

サンラク: もっとアイテムを増やして多様な面を見せたいです。

カンヒョク: エアバッグ以外の素材にもトライしたいですし、いずれウィメンズの展開もできれば。ファッションだけではなく、インスタレーションにも力を入れて、幅広く活動していきたいです。

Profile

カンヒョク・チョイ/サンラク・ション

共に1986年韓国生まれ。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのMAコースで出会い、2016年卒業後すぐにブランド設立。今年LVMHプライズのセミファイナリストに選出された。リーボックとコラボレーションしてエアバッグを使用したスニーカーも発表している。
HP: kanghyuk.net/
insta: @_kanghyuk

Photo:Wakaba Noda(TRON) Text&Edit  Itoi Kuriyama 

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