服装が「怖い女」として、GINZAでおなじみのライター・栗山愛以さん。20-21年秋冬シーズンも強めアイテムを手なずけて、突き進む。今回は最新ワードローブを聞きました。
栗山愛以
黒、柄MIX、レギンス
三種の神器で更新中
「今年3月にパリコレで20-21年秋冬シーズンの〈バレンシアガ〉や〈ヴァレンティノ〉などを見て、あらためて黒がかっこいい、と思いました。〈ルイ・ヴィトン〉のチュールスカートが印象的だったので、08-09年秋冬〈コム デ ギャルソン〉のスカートを引っ張り出してみました。本当はモーターサイクルウェア的なものを合わせたい」
「全身黒のポイントに〈ヴェトモン〉のタトゥー柄ストッキングを合わせました。引っ掻きそうで怖いですが、〈ウォルフォード〉なのできっと簡単には破れないはず。ドレスは〈コム デ ギャルソン〉、靴は〈both〉」
「〈メゾン マルジェラ〉のアクセサリーデザインを担当していたステファニーが立ち上げた自身のブランド、〈デヘレ〉のイヤカフ」。さりげなくセットされた石も黒!
「取材した際にいただいた、〈キムヘキム〉のメガネは、アクセントとして」
「Amazonで買った付け爪。ランウェイでも長い爪が多かったし、爪は引き続き長くありたい。外出自粛が落ち着いたら、またスカルプをやります」
「20年春夏シーズンの〈メゾン マルジェラ〉の〈スナッチト〉バッグ。斜め掛けにもできるし、クラッチバッグにもできるので、便利」
「2枚前の色違い。服が全身真っ黒なので、爪だけ赤くてもポイントになっていいかも。この爪だと原稿を書くのが遅くなりますと、今から言い訳をしておきます……」
「引き続き肩は上へ、上へ張っていきたい。そして、レギンスをパンツのように1枚で。ハローキティのミニウォレットは〈バレンシアガ〉。小さいけど存在感あり。ジャケットは〈コム デ ギャルソン・オム〉、レギンスは〈ジュンヤ ワタナベ〉、サングラスは〈コム デ ギャルソン・オム プリュス〉です」
「〈サンローラン〉や〈ミュウミュウ〉で発表されたルックのように、レギンスやタイツをボトムとして潔く1枚で着たい。左端は〈マリーン・セル〉、その他レギンスは〈ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン〉のもの」
「20年春夏のコート。同じく〈ドリス ヴァン ノッテン〉の20-21年秋冬コレクションで見たアニマル柄、チェック、花柄を大胆に合わせるレイヤードがよかったので早速取り入れました。シャツ・パンツ・ピアスは〈ジュンヤ ワタナベ〉、花柄のトップは〈ルイ・ヴィトン〉、サスペンダーは〈グッチ〉、ブーツは〈ヴェトモン〉です」
「柄ミックスに使いたい、〈ジュンヤ ワタナベ〉のシューズ。アニマル柄でしっちゃかめっちゃかするコーディネートが面白いと思う」
栗山愛以
ライター。a.k.a. プロフェッサー栗山として、国内外のファッションウィークを取材した分析にもファン多し。強めアイテム専門と思いきや、チュールやレースなどのフェミニンディテールも挟み込む。自称ミーハー (らしい)。
Photo: Ayaka Endo, Itoi Kuriyama Text: Mika Koyanagi