ひょっとしてダサい?コテコテ?そんな「ギリギリ」ムードを こよなく愛するライター栗山愛以とスタイリスト遠藤彩香が パリ・ロンドンのヴィンテージショップを緊急捜索!
東京へ戻る前に、スタイリスト遠藤さんがロンドンまでひとっ飛び。 パリにはないパンチの効いたパンク精神を貫くお店など、 遠藤さんによるロンドンの“ギリギリヴィンテージ”ルポ。
「Radio Days」etc. スタイリスト遠藤彩香とエディター栗山愛以がロンドンの古着屋でヴィンテージをDIG!01
GIRIGIRI GIRLS GO TO EUROPEAN VINTAGE SHOP
とにかくクォリティ重視で、1920〜70年代のアイテムを一点ずつ丁寧に買い付けしている。商品の質はよいのに値段は高くない。洋服だけでなく、ランジェリーやジュエリー、ヘアアクセサリー、またヴィンテージの雑誌、レコード、セラミックス、ラジオ、パフューム、ホームウェア……など、コレクティブアイテムまで扱う。「オーナーのリーさんの接客がとても親切。彼の熱いヴィンテージ話が面白くて、ロンドンへ来るたびについ足を運んでしまいます。デッドストックも多いし、クローゼットとレコード棚をドッキングさせたような店内は、まるで宝探しのよう!」
【shop data】
住所 : 87 Lower Marsh, Waterloo, London SE1 7AB ☏ : +44 20 7928 0800 営業時間 : 12:00〜遅くまで 休 : 日
「店内は商品でびっしり!センスあふれるクラシックなディスプレイは見てるだけでも楽しいです」
「店内の至る所にマネキンが…。なんだかみんな魂が宿っている感じがします。夜動いてるかも(笑)」
「60sのフェイクファーでこのクォリティは即買いレベル。インナーもレオパードで全身アニマルスタイルがよさそう」
「小振りなキャットアイがとても気分。フレームに合わせた同系色のジャケットでマダム風に」
ブリックレーンに1号店を構え、今ではロンドンに3店舗展開する何でもそろうメガストア。「幅広いアイテムのバリエーションが楽しくて、行けば必ず欲しいものが見つかる。わたしはよく際どいプリントものや、スパンコールのアイテムを買っています」。スタッフ全員が音楽関係の副業をしているというだけあって、クリエイティブ&イノベーティブであることがお店のモットー。
【shop data】住所 : 92-100 Stoke Newington Rd, London N16 7XB ☏ : +44 20 7923 2277 営業時間 : 月火土10:00〜19:00(水木金〜20:00)、日11:30〜18:00
「メンズライクなミドル丈のバイカーブーツ。カラーレギンスやタイツに合わせて履きたい!」
「この際どさがまさしくギリギリ!レギンスはオリジナル商品。ほかにもベルトなどオリジナルの小物が多々あり使えます」
「Made in Englandのメンズジャケットは26ポンド。オーバーサイズにスキニーボトムでロンドナーっぽく着たい」
「ショップスタッフのマルサ(右)とジョイ(左)。ボーイ・ジョージ似のジョイは耳にまでメイクしてる!」
2007年にカムデンでスタートし、何度かの移店を経てイーストに。カナダやヨーロッパを中心とし世界中で買い付けされたアイテムがそろい、価格帯も幅広い。「ロンドンらしいカジュアルなものが多く、ストリート感のある親しみやすいショップ。スタッフもゆるい雰囲気なので気張らずふらっと入れるし、試着しやすいのもうれしい。メンズも豊富で、性別を問わずにおすすめです」
【shop data】住所 : 71-73 Stoke Newington High St, London N16 8EL ☏ : +44 20 7249 4567 10:00〜19:00、日12:00〜18:00
「フロントスリットの深さがカラータイツと相性よさそうな、花柄プリントドレスは70sのもの」
「一歩間違うと巣鴨のおばちゃん感が出てしまうこのポリシャツ。80sならではの遊び心がいい!」
「全身ヴィヴィッド色でスケート選手のようなシルエットで着たい。ジャージー素材のラメトップ」
「スタッフのスティッシア。派手なネオンカラーのジャンプスーツにコンバースでゆるめなのが◎」
「スタイリストのロージーが始めたお店だけあって、デザイン性の高いフォトジェニックなアイテムが多くそろっています。ノッティングヒルという高級エリアだからか、価格帯はほかのお店よりもややお高め。でも買えるものが少なくとも、店内を眺めているだけでも楽しめるお店」。商品はイギリスとアメリカの20、60、70年代のアイテムが中心。ポートベローより、3年前にこの場所に移店。
【shop data】住所 : 104 Golborne Rd, London W10 5PS ☏ : +44 20 3620 5755 営業時間 : 10:30〜18:00 休 : 日
「まるで新品を扱うセレクトショップのように美しくきれいに整えられたディスプレイ」
「スタイリストでもあるロージー。店内の壁には彼女がスタイリングした写真がぎっしり貼られてます」
「これでもか!というほどのラメブラウス。70年代のパンタシューズにグリッターメイクしてグラム調に着たい」
「かなりコンディションがよい70sのブーツ。値段は相談と言われました。高いのかしら…(笑)」
Photo&Coordination: Nanao Kuroda (Paris) Photo: Ayaka Endo (London) Coordination: Kiyoko Matsushita (London) Text&Edit: Itoi Kuriyama, GINZA