11月に入り、ますます寒さ厳しくなるロンドン。お洒落っ子を探しにブロードウェイマーケットへ出かけようと決めていたのに、この日は朝から雨でさらにミゼラブルな気分。でも近頃は当たるようになったと評判の天気予報を信じて、お昼から気合を入れて出動。可愛い子に出会えることを祈りつつ。
イーストロンドンのブロードウェイマーケットは、美味しいパン屋やカフェ、アート関連の本屋などがあり、お洒落っ子の出没率が高いユルくて今っぽいスポット。特に土曜日はマーケットが開催され、近所の家族連れや若者たちがどこからともなく集まってくるので、そぞろ歩きにはもってこい。雨も上がってきたので、さっそくスナップスタート!
仲良し6人組で遊びに来ていたレベッカ。
寒いのにとっても薄着でビックリしていたら、ロンドンの友達を訪ねて休暇でストックフォルムから来ているとか。なるほどね。〈COS〉のジャケットに〈アクネ〉のオールインワンと、アイテム選びもスタイリングも北欧らしさ満点。
ニットのヘアバンドがキュートな学生のクララは、フランスのアウトドアブランド〈GUY COTTON〉のイエロージャケットを愛用。マフラーの柄づかいといい、どこかチロリアン・ガールな雰囲気が素朴で可愛い。
ダウンジャケットの絶妙なメタリック感とサイズ感が気になって声をかけたサラ。聞けば、「ママのお古」(!!)だそう。どーりで、今どきのダウンジャケットではなかなか出せない、80年代のムードとオーラがプンプン出てるはず。メッシュタイツとの合わせも◎。
ファッションの勉強をしているというアナが着ていたのは、〈オープニングセレモニー〉とデンマークのレインウェアブランド〈レインズ〉のコラボレートによるレインコート。雨の多いロンドンにはもってこいのアイテム!〈MCM〉のトートバッグの“ロゴロゴ”した感じとも相性よし。〈MCM〉と言えば、『GINZA』とコラボしたクラッチポーチも数量限定発売!
ブロードウェイマーケットの名物本屋〈DONLON BOOKS〉のスタッフのアナは、古着ラバー。この日もヴィンテージのMA-1に〈リーバイス〉のデニムというボーイッシュなスタイル。ネオンカラーのニットも〈アクネ〉の古着で、スニーカーは〈Novesta〉。お気に入りのヴィンテージショップを聞いたら、ダルストンの〈Oh Gosh〉がおススメだと教えてくれたナイスガール。
パリ発〈M+RC Noir(マルシェノア)〉のイエローブルゾンが目を引いたノア。ブルゾン以外はすべて黒でまとめたシンプルな着こなしだけど、リップとネイルの赤がほどよく女っぽさをプラス。親指のつけ根にはプチタトゥーが!
彼と一緒に散歩をしていたメリンタは、スタジャンの着こなしがシンプルで大人っぽかったので声をかけたら、「実はスタジャンは彼のものなの」と笑顔で応えてくれた。足もとはスニーカーではなく、あえてレースアップというバランスがGood!
マチルダの今日の着こなしのポイントはレイヤード。古着のチェック柄コートに、これまた古着の〈アレクサンダー・マックイーン〉のレザージャケットを重ねて。インに着たトップスは〈Bimba y Lola〉。ちらっとデニムの裾からのぞいたソックスが、お茶目なアボカド柄だったのもチェック済み!
今回スナップしていて思ったのは、やっぱり古着はロンドナーのワードローブに欠かせないこと。そして、ファッションと実用を兼ねたアウトドアブランドのアイテムを上手に取り入れている子が多いということ。グレーの空の下、ビビッドな色使いもいいし、なんと言っても、みんな好きなものを好きな様に着ているっていうが一番。やっぱりおしゃれの醍醐味は“自由”ってことで。