〈ロンシャン〉が〈Emotionally Unavailable(エモーショナリー アンアベイラブル/EU)〉とコラボレーションし、ボクサーをコンセプトにしたコレクションを発表。2021年4月27日(火)にデビューを飾った。
「ロンシャン×EU」のユニセックスコレクション。着想源はボクシングのチャンピオン
〈ロンシャン〉といえば、馬のシンボルが印象的なパリブランド。アイコンバッグ「ル プリアージュ®︎」は世界中で愛されている。…ええ、うちの姉も親友のA美もフランス語仲間のY子も持っています。歴史に裏打ちされた品質と優美さに、みな虜になってしまうのです。
そんな〈ロンシャン〉が、グラフィックを得意とするオフビートなブランド〈エモーショナリー アンアベイラブル〉とコラボですって!どうなるのかしら…?
今回のコレクションはまず、ボクシングのチャンピオンを着想源として生まれたそう。それは、何度打ち倒されても戦い続ける人物像。そこに〈EU〉らしいウィットが加わり、”Been a CHAMP a LONG time”という文字遊びのコピーも誕生した!表現されているのは、「誰しもが人生のチャンピオン」という想い。〈EU〉のアイコン・血が流れ出る赤いハートマークも、ラインナップ全般にパンチを加えている。
コレクションには、「ル プリアージュ®︎」はじめ素材も形も様々なバッグがずらりと登場。
まずは、老舗メゾンの技術が光るラムスキンのバッグ。大胆なデザインと重厚な素材とのコントラストが醍醐味だ。
リサイクル素材のナイロンキャンバスを使ったラインでも、ウィットとユーモアは絶好調。
本コラボレーションではプレタポルテも展開され、ボクシング風デザインの中に〈EU〉の真っ赤なハートロゴが舞っている。ラグジュアリーブランドなのに、力石が着ていそうなガウンまであるんだから…!しかれども、「チャンピオン」とのコンセプト通り、デザインからは切実な情感や、内面的な強さをひしひしと感じるのです。
さて〈EU〉は、エディソン・チャンとケイビー・リー(KB)によるアジアンブランド。ケイビーは、韓国人として初めて〈ナイキ〉とコラボしたことでも知られる。どちらかといえばストリートやカルチャー寄りの服作りをしている彼らと、老舗パリブランドとの出合いは気になるところ。それがなんと、〈ロンシャン〉のアーティスティック・ディレクター、ソフィ・ドゥラフォンテーヌが上海の土産屋で〈EU〉のTシャツを手にとったのがきっかけだそう!「このブランド、気になる…」と思っていた彼女に、東京で二人と知り合う機会が訪れた。波長がぴたりと一致した三者は、すぐにコラボレーションプロジェクトに乗り出したという。
エレガンスと激しさを併せ持つ唯一無二のコレクション、「ロンシャン×EU」。これは、〈ロンシャン〉のサヴォアフェール(知識と技術)が、〈EU〉の持つエナジーと融合したからこそ為されたもの。私たちも、それこそ真っ白な灰になるまで(!)人生を、ファッションを、味わい尽くしたい。