もの選びひとつにも独自のセンスや嗜好があふれている、男の愛用品。私たちが取り入れるうえでのアドバイスも聞いてみた。#ファッションのプロが愛用するアイテム
〈オールモストブラック〉デザイナー/中嶋峻太はアーミージャケット〈PCU level7 type1〉。ファッションのプロが愛用するアイテム vol.8
アーミージャケット〈PCU level7 type1〉
中嶋峻太
〈オールモストブラック〉デザイナー
このスペックで、価格は5万円ほど。このコスパの高さも本格的なミリタリー服の魅力。コンパクトにまとまり、旅先までの持ち運びも便利。
本格ミリタリー服で、何を買うべきか教えます
アウトドアギアや軍用品から、日常使いに適した服を見つけ出すメンズらしい審美眼にあやかれるように、ミリタリー好きの中嶋さんには、冬に最適の防寒着を教えてもらった。
「極寒の雪山まで対応する、米軍独自の基準が設けられた7段階のレイヤリングシステムのなかで、もっとも防寒性を備えたレベル7に該当するのが、このアーミージャケット〈PCU level7 type1〉です。-46℃から4℃まで対応し、100回以上洗っても、その撥水性と防風性が衰えない強靭な作りになっています」と、このスペックが味わえるのは、雪山をフィールドにする特殊部隊用に開発された本格的なアーミージャケットならでは。
「ミリタリーがトレンドということもあり、さまざまなレディスブランドでも、このジャケットをベースにしたアウターが登場しています。ただ、やはり基となった“本物”には敵わない。日本の冬なら、中はTシャツ1枚でも良いくらいです。中綿がたっぷり詰まった、このボリューム感ですが、超軽量な化学繊維のためストレスを感じない。XSからXXLまでサイズ展開があり、女性はXSを選べば、程よいビッグシルエットに。ウエストの内側に付いたドローコードをグッと絞ると、女性らしいXラインで着こなせます」
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中嶋峻太
1982年愛知県生まれ。2006年〈ラフ シモンズ〉でデザイナーアシスタントを務め、帰国後〈N.ハリウッド〉に入社。15年、川瀬正輝と〈オールモストブラック〉をスタート。
Illustration: Tatsuya Koiso Text: Keiichiro Miyata