27 Sep 2017
【スタイリスト仲子ちゃんの妄想T・P・O】歌舞伎デートに誘われた。間違いのない、お出かけスタイル

ファッションにおいて大切なこと。それはT・P・Oです。誰です? Tシャツ、パンツ、オールインワンとか言ってるの!T・P・Oとは、time(時)、place(場所)、occasion, opportunity(場合)に合わせて、服装を選ぶこと。最近ではさらにもひとつP(person:人)も加えて、同行する人に配慮した服装も重視されてるわよね。
というわけで、スタイリスト仲子ちゃんが妄想シチュエーションに合わせて、TPOコーディネートを指南するわ。参考になさって♡今回は「デートスタイル」がテーマです。
歌舞伎デートにぴったりなお出かけスタイル
she’s wanna-be KABUKI girl.

ジャケット¥53,000、スカート¥26,000(ともにG.V.G.V.|k3 OFFICE)、ブラウス¥37,000(マリ マロ|ディプトリクス)、タイツ¥5,800(MARCOMONDE)、シューズ(ヒ―ル7.5cm)¥43,000(チェンバー|ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
ギンザ(以下ギ)「仲子ちゃ~ん、こないだ合コンでいい仲になった人に歌舞伎に誘われたの。何を着て行ったらいいの?」
仲子(以下仲)「わたし、一度だけ観劇に行ったことがあるんですけど、いい席を予約している方は、皆さんお綺麗な格好をしているな~❤︎とホレボレした覚えがあります。和装の方も多くて。」
ギ「やっぱり……。カブキ、ハードルタカイワ(ガックシ)」
仲「いえいえ、年齢に合わせた上品な装いがベストかと。例えばクラシックな雰囲気漂う、ダマスク柄のジャケットに、同素材のスカートを合わせたセットアップなんていかがでしょう?」
ギ「え~、年齢に合わせるなら、もっとピンクとかグリーンとかイエローとか、ポップな色で勝負したい」
仲「そこが素人なんですよ。年配の方が多いなかで、明るい色でババーンと悪目立ちするより、落ち着いた色味だけど光沢のあるジャカードとラメタイツで、若さをさり気なく主張するのがベストです。」
ギ「なるほど。お母様方にはできない組み合わせでバトるんですね。」
仲「や、オシャレはバトルじゃないから……。メンズライクな香りも伺えるジャケットなので、襟元にはフリルブラウスをのぞかせて、女の子らしさをひとさじ。デート色も高まります。」
ギ「なるほど! さすが仲仔ちゃん。イカス~♪ ヒューヒュー。」
仲「NIPPONブームと言われている今日び、芸術の秋ですし、伝統芸能に触れるのも素敵ですよね。行ってらっしゃい!」
スタイリスト 仲子菜穂
Nao Nakako
漫画とお酒をこよなく愛するスタイリスト。トラッドやワークといったメンズ由来の着こなしに、モードなエッセンスを効かせたスタリングに定評がある。ときにインテリアやプロップを手がけることも。
Text:Harumi Hino
Styling:Nao Nakako
Photographer:kimyongduck