ファッションにおいて大切なこと。それはT・P・Oです。Time(時)、Place(場所)、Occasion, Opportunity(場合)に合わせて服装を選ぶこと。
スタイリスト仲子ちゃんが妄想シチュエーションに合わせてTPOと闘いながらコーディネートを指南。「わたしたち、手も繋いだことなかったね。ねえ、海に行かない? 大きな空と青い海をあなたと眺めたいの……」。GINZA ガール必見、都会の娘が海へデートに行くスタイルを考察します。
シティガールの海デートスタイル
she’s wanna-be the Trendy girl.
ポロシャツ ¥12,000(ラコステ|ラコステお客様センター)パンツ ¥17,000、シューズ ¥52,000(ともにアー・ペー・セー|アー・ペー・セー カスタマーサービス)バッグ ¥8,500(ヴェレ|スローブ イエナ 渋谷店)サングラス ¥30,000(アヤメ|アヤメ)
ギンザ(以下ギ)「仲子ちゃんは意中の男子と海へ行ったことあるぅ?」
仲子(以下仲)「ムリムリムリ。ないですね。そもそも日本で水着なんて着れないですもん」
ギ「ふっ、若いわね。海=海水浴とか、短絡的ね。酸いも甘いも嚙み分けた、シティ派ガールはね、ただただ無性に広い海を眺めたくなるのよ。最愛の人と共にね」
仲「ふうん」
ギ「仲子ちゃんにはまだ分からないっか。揺れ動くシティ派ガールの恋心」
仲「分からないっすね」
ギ「そうよね。海辺の風より浮輪から抜く空気圧の方が似合うものね。わたしにはサンドレスもよく似合うけど」
仲「何を着ていけばいいか知りたいんですよね。遠回しにリクエストするのやめてください」
ギ「きゃん♡ ごめんなさい。コーディネートたも~れ~」
仲「前置き長いんですよ(プンスカ)。シティ派人間の海といえばポロシャツです。加山雄三さんも浅野ゆう子さんも石田純一さんも、みんなポロシャツを着ています」
ギ「なんか昭和感……」
仲「何をおっしゃるうさぎさん。海へのリスペクトを忘れべからず。打ち合わせと海は襟付きと相場が決まっているんです。ボトムはデニムのショートパンツでカジュアル感を演出します」
ギ「なるほど。これにビーサン履いてけばいいのね」
仲「ノノノノン。シティ派ガールですもの、W浅野や石田純一さんにならって足元はビットローファーですよ。突然波にのまれても、雨に振られても慌てないためにスマホはPVCバッグに入れましょう」
ギ「なるほど。サングラスはもっと濃い色が好みなんだけど」
仲「デートですよね? 濃い色のレンズだと彼と意思の疎通が取りにくいですよ。彼と可愛く目線を合わせるためにも薄い色がいいんです」
ギ「なるほどね。どうもありがとう。これを着て、潮風に吹かれながら彼と浜辺を歩いてくるわ。目標は2020年!」
仲「がんばれギンザ」
【お問い合わせ】アヤメ 03-6455-1103/ アー・ペー・セー カスタマーサービス 03-3710-7033/ スローブ イエナ 渋谷店 03-5456-6972/ ラコステお客様センター 0120-37-0202
スタイリスト 仲子菜穂
Nao Nakako
漫画とお酒をこよなく愛するスタイリスト。トラッドやワークといったメンズ由来の着こなしに、モードなエッセンスを効かせたスタリングに定評がある。ときにインテリアやプロップを手がけることも。