ギンザ(以下ギ)「もしも彼と結婚して、スウィートベイビーを授かって、すくすく育った我が子が小学生になって、保護者会があって、ボスママに目をつけられて、『名前をなくした女神』みたいになっちゃったら仲子ちゃん、どうしよう。」
仲子(以下仲)「微妙に古いところから攻めて来ましたねw」
ギ「ねえ、保護者会は何を着て行ったらいいの?やっぱり主役は子どもだから母親は黒いワンピースでおにぎりファッションを楽しむべきなの? 目立つつもりはないんです~すっすっす~ってか?」
仲「ギン子ちゃん、落ち着いて。妄想もここまできたら立派です。ギンザガールですもの着たい服を着ればいいんです!でも無用なトラブルは避けるべく、少し控えめにまとめましょうか。」
ギ「待ってました!人とは違う、でもモードの薫りが漂うような着こなしをplz。」
仲「ほいきた。着こなし自体は、ブラウス、パンツ、シューズ、シンプルの極みだけど、アイテムひとつひとつにデザインがある、隠れ個性の塊です。」
ギ「ブラウスは《ムジィーク》ですね。」
仲「ご名答!シルエットやディテールにこだわりのある日本のブランドです。ノースリーブブラウスを重ねたようなユニークなデザインで、適度にボリュームがあるので太いパンツに負けることなく上品に合わせられます。」
ギ「これなら他ママと被ることもないし、しっかりオシャレになるわ❤︎あーよかった。」
仲「足元は《リラクス》のメンズライクなシューズで、キリッとハンサムに整えましょう。」
ギ「よし。仲子ちゃん、コレ着て保護者会の練習に小学校へ潜入よ!」
仲「ちょ、逮捕されますよ?」
スタイリスト 仲子菜穂
Nao Nakako
漫画とお酒をこよなく愛するスタイリスト。トラッドやワークといったメンズ由来の着こなしに、モードなエッセンスを効かせたスタリングに定評がある。ときにインテリアやプロップを手がけることも。
Text: Harumi Hino Styling: Nao Nakako Photographer: kimyongduck