ファッションにおいて大切なこと。それはT・P・Oです。Time(時)、Place(場所)、Occasion, Opportunity(場合)に合わせて服装を選ぶこと。
スタイリスト仲子ちゃんが、妄想シチュエーションに合わせてTPOと闘いながらコーディネートを指南。今回は、フレッシャーズの皆さん必見「仕事着」です。
おしゃれな仕事着を考える
she’s wanna-be the working girl.
シャツ¥39,000(アキラ ナカ|ハルミ ショールーム)、パンツ¥32,000(ハイク|ボウルズ)、イヤリング¥1,800(ビームス ボーイ|ビームス ウィメンズ 渋谷)、サンダル¥59,000(アルムナエ|エディション 表参道ヒルズ店)、シューズ¥23,000(レペット|ルック ブティック)
ギンザ(以下ギ)「♪しっごとしごっと、アハンハン仕事めさるな」
仲子(以下仲)「あれ?いつになくごきげん丸ですね」
ギ「春ですからね~。やる気まんまん丸ですよ~。あ、ところで仲子ちゃん私思ったんだけど、おしゃれな仕事着ってどんなのかしら?」
仲「職業にもよると思いますが、例えば、港区、駅近、入社日応相談、未経験からでもOK、一般事務の場合、基本座り仕事なので着席の状態でいかに愛らしく見せるかが大切です」
ギ「やけに具体的ですね」
仲「この〈アキラ ナカ〉のシャツは、一見真面目さ漂うハイネックシャツですが、袖のボタンを外せばフレアスリーブになる遊びのあるデザインです。お仕事の時はボタンを止めて、仕事終わりやデートの時は袖をヒラヒラさせて、ON/OFF楽しめる逸材です」
ギ「それにしてもバッグ、小さすぎませんか?」
仲「基本、必要なものはオフィスに置いてあるのでバッグは小さくてOKなんです。大切なのはさし色です。地味な色味のお洋服でもディテールに鮮やかな色を合わせるだけで、お互いの色を引き立てあってパァァァァっと華やいだ印象に」
ギ「なるほど。勉強になります」
仲「もちろん、お仕事にだって真摯に取り組みます。スカートではなくパンツを選んだのは『わたし、動けます!』アピールのためです。『しゃがんで資料も取りますし、脚立にだって登りますよ、殿方には媚びません!』という心根の表れでしょう」
〈ハイク〉の美シルエットパンツでさり気なく「できる女」自慢
ギ「あれ、予想ですか。それにしても靴、2足あるのはレペットがオフィス用で、サンダルが通勤ですか?ちょっとまずくないですか?」
仕事をスイスイこなすために、コンフォータブルなおしゃれシューズを置き靴するの。
仲「逆です!会社帰りにデートやお食事のお誘いがあるかもしれないので、オフィスの外ではヒール付きレペットできちんと!オフィス内では足元を窮屈にさせると仕事の効率が悪くなるので、足指がフリーダムなサンダルを選びます。オフィスで履き替える的な作戦ですね。イメージはメラニー・グリフィスの映画『ワーキング・ガール』的なノリです」
ギ「あ~、通勤はスニーカー、オフィスはパンプスってやつですね。古っ、てか待って!おかしいから!」
【お問い合わせ】エディション 表参道ヒルズ店 03-3403-8086/ハルミ ショールーム 03-6433-5395/ビームス ウィメン 渋谷03-3780-5501/ボウルズ 03-3719-1239/ルック ブティック事業部 03-3794-9139
スタイリスト 仲子菜穂
Nao Nakako
漫画とお酒をこよなく愛するスタイリスト。トラッドやワークといったメンズ由来の着こなしに、モードなエッセンスを効かせたスタリングに定評がある。ときにインテリアやプロップを手がけることも。