今日は展示会、明日は撮影、明後日はパーティー(端っこでドキドキしながら)、1年365日ファッションを追い続けるGINZA編集部 員。その現場で見つけた、リアルにおすすめしたい、いやすでに買ってしまった、買いたいが銀行口座が(いや、家族が)がそれを許さない、そんなナイスのア イテムたちを、K・Y・C、編集部三姉妹が週替りでご報告します。今回は編集Cが愛用するウェアラブルガジェット!
編集Cが足で見つけたマストバイ。ウェアらぶらずに愛用している〈MISFIT〉のスマートバンド RAY
今時あえてその単語を口にするのも気恥ずかしいのだけれども、自分のなかでにわか”ウェアラブル”ガジェットブームが起きている。5月号の企画で数多のスマートウォッチを探し、触れて以来、その進化が気になって仕方がない。「ウェアラぶらない」という表現が秀逸なのですが、いかつくメカ感の強いアイテムが多かったのが、女性にとって日常的につけやすいデザインも急増中で、興味をそそる。
個人的に注目しているブランドの一つがスマートウォッチ企画でも紹介した「MISFIT」。5月末に発売された新作スマートバンド「RAY」に惚れて、早速愛用している。RAYの特徴は、ハナから時刻表示を考えず、時計と一緒に使うことを前提に、機能は最低限に留めボディを細く小さくしたところ。アプリと連動しての活動量・睡眠時間の記録といった活動量計の役目をメインに、電話・メールの着信をライトの点滅・振動で知らせてくれたりする。この潔さには感動。かといって、華美になるでも、フィットネス感丸出しになるでもなく、ただのレザーブレスレットくらいのやり過ぎない存在なのが自分の好みにぴったり。
いやいや、そんなバンド付けてて意味あるの?という感じでしょうか。そもそも自分がウェアラブルなガジェットに興味を持ったのは、睡眠時間、歩いた距離・時間、消費カロリー…と生活を24時間記録してくれる、健康マネージャーとしての期待から。たとえば校了で会社に篭っている日が続くと、活動量・睡眠ともに機械が壊れたかと思うくらいにメモリが動かないし、かたや展示会で一日中外にいた日なんかは10kmくらい歩いていて驚いたりする。「あー今日は動いたな」とか「今週寝すぎだな」とか知るのは楽しい。元々健康オタクではなく、最近やっと気にするようになったもんだから、こういう機械任せの緩い管理で日々プチ達成感を味わうくらいがちょうどいい。だから四六時中着けていても気にならないRAYのミニマルさがとっても魅力的。
「シンプルにするということは、多くの複雑さを克服するということ」と、RAYの発表会で社長が話していたのもかっこいい。RAYは16のデザインアプローチを経て、20ものバンドパターンから生まれたそう。ガジェットのおもしろさって、裏に潜んだ膨大な手数がどう美しく結実しているかにある。そういうわけで、RAYはデザインのフィロソフィを身に纏う楽しさも思い出させてくれる、とてもファッションなやつなのだ。
バンドはシリコン素材のスポーツタイプ(写真左)とレザー(写真右)の2種類、各2色。ボタン電池式で充電不要なのもいい。スポーツバンド¥12,800、レザーバンド¥15,800
MISFIT
http://jp.misfit.com/
編集部三姉妹の末っ子。ちなみに活動量を人と共有できるので、競い合えるMISFIT友を探している。