20 Oct 2016
編集Yが見つけたマストバイ: ついに見つけたシンデレラシューズ。 KATIM〈カチム〉のパンプス

今日は展示会、明日は撮影、明後日はパーティー(端っこでドキドキしながら)、1年365日ファッションを追い続けるGINZA編集部 員。その現場で見つけた、リアルにおすすめしたい、いやすでに買ってしまった、買いたいが銀行口座が(いや、家族が)がそれを許さない、そんなナイスのアイテムたちを、K・Y・C、編集部三姉妹が週替りでご報告します。今回は編集Yがついに出会ったシンデレラシューズのお話。
「このパンプスは1日履いても足が痛くならないんです〜!」と勧められると、「はいはい、そういう触れ込みの靴ね」と斜に構えてしまうところがあります。たしかに、履きやすい靴って増えてきているんでしょう。でも、それでもわたしの足には合わない。なぜならわたしの足はサイズが大きいこともあるし、幅が広くて極端に人さし指が長い規格外な形をしているもんだから、ぴったり合う靴を探すなんてシンデレラを見つけるよりも難儀なのです。
“可愛い靴が履けない”っていうのは長年のコンプレックスで、たいていはスニーカーを履くか、チャーチとかマーチンみたいなメンズ靴を履いています。それも好きなんだけど、足元のバリエーションが少ないとなると楽しめるファッションにも限りができてしまって…。でもまぁ、コンプレックスはチャームポイントに! というポジティブさも持ち合わせているので、そんな足元生活(?)を送っていました。この日までは。
KOTTO/コットー ヒール7.5cm ¥44,000(カチム)
仲の良いスタイリストさんに、「すごくいい靴の展示会があるから行こう〜!」と誘ってもらったのもなにかの運命。初めて〈カチム〉の靴に出会ったのは先日の展示会でのこと。デザインを手がけるのは、VISVIMをはじめ国内外のブランドで経験を積んだ小坂英子さん。日本人の足に関して多くのデータを集め、それらを社内のモデリストと共に解析して算出した数値をもとに、現代人の足の特徴とライフスタイルを捉えた木型を製作することからはじめたというほどのこだわりよう。ドイツの整形外科靴技術者の証である「整形外科靴ゲゼレ資格」も取得しているそう。
展示会では小坂さんご本人にひとしきり商品の説明をしてもらい、研究に研究を重ねた技術が駆使されていることを理解しました。履きやすさを追求しながらも、いわゆるコンフォートシューズとは一線を画していて、シンプルで洗練された美しいフォルムを間近で見てうっとりしていると、「ぜひ、試着してみてください!」と小坂さん。とはいえせっかく勧めていただいても、履けないと気まずいしな…という思いがよぎり、「あ、でもわたしの足にはきっと合わないと思います…」と、ついいつもの受け答えをしてしまう。「でも、この靴は履いていただかないとわからないんです。ぜひ、一度試してみてください」と再度言っていただき、よし、物は試し!と恐る恐る足を入れてみました…。
するとやっぱり、いやいやほらね。わたしの足に合う靴なんて…。むむ? わたしの足に…?? 合う靴なんて…?! えー! ここにあったのー!と、なんとも古典的なリアクション芸人のような反応をしてしまったほど履きやすい!! 自分の足型に吸い付くようにレザーが馴染むのがわかって、その素材の柔らかさといい、ヒールの高さと安定感といい、論より証拠とはまさにこのこと。説明を聞くだけでなく、足を入れてみて初めてどれだけ「履きやすさを追求した靴」なのかを本当の意味で理解することができました。
きっと、女性は人それぞれ靴のトラブルを抱えている人が多いのでは。「自分は○○だから」って決めつけて、諦めてることってあるんじゃないかと思います。少なくともわたしにとって、“女性らしい靴”がそんな存在でした。〈カチム〉には、そのことに気づかせてくれる靴がありました。何事も出会いですね。みなさんにもよき出会いがありますように!
CONTI/コンティヒール7.5cm ¥73,000(カチム)
問い合わせ先
KATIM(カチム)
info@katim.sc

編集Y
Editor Y
GINZA三姉妹の次女。ようやく寒くなってきました。冬のおしゃれは好き、寒いのは苦手、苦手だけど嫌いにはなれない…の永遠ループ。それでも今年は冬のサーフィンデビューをしようか布団の中で考え中。