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15 Apr 2018
デニム。ファッションが好きなら、というか、ファッション好きでなくとも、日々着る服を選ぶなら避けては通れない定番アイテム。常に新しくアップデートされ、何度もトレンドに躍り出るモードなデニムもあれば、一緒に育ったかのような長年の付き合いのスタンダードなものまで。こだわりや思い出も人それぞれで、きっと世の中には人の数だけデニムのスタイルが存在しているはず。
気になるあの人のデニム遍歴をたどる連載「MY DENIM STORY」。第二回目はモデルであり、アーティストとしても活躍中のcolliuさんに話を聞いた。
――直線の効いたグラフィカルなオールインワンで、上がってきた写真を見たときにcolliuさんの描くキャラクターを連想しました。今回履かれているこのアイテムを選んだ理由はなんでしょう?
ショールームで見つけた瞬間に、ビビビっと来ました!〈デンハム〉と聞くと、クラッシュデニムや、しっかりしたヒゲの効いた男らしいデニムのイメージでしたが、ラックにかかっていたこのオールインワンは予想外。レイヤードもできそうなので、コーディネートを考えるのがとても楽しかったです。春はもちろん、夏は素肌に、秋冬にはタートルネックやロングブーツやタイツをあわせても可愛い。懐の広さを感じるアイテムです。着心地もよいので、迷ったら手が伸びてしまう一着になりそう。
――今日のスタイリングのポイントは?
(トップ写真のコーディネート)インに着たTシャツは袖を少しまくって立体感を出し、バランスを取りました。フランスの靴ブランド、ロベール・クレジュリーの黒いショートブーツで、ぴりっと引き締めて、デニムだからといってナチュラルになりすぎない、大人っぽいコーディネートにしてみました。
(写真上のコーディネート)形はデザインされているけれど、デニムの質感が親しみやすいので、カラフルなフリンジ付きのトップスを選んで、遊び心のあるスタイリングにしてみました。ソールに特徴のあるシューズはアディダスのもの。こんな個性的なアイテムも、デニムと合わせるとうまくまとまるんです。
――デニムは普段よく履きますか?
80s風のデニムから、ダボダボのボーイフレンド、ブラックデニムにスキニーデニムと、様々なデニムを愛用しています。一口にデニムと言っても、色や形が違うと印象がぜんぜん違う。トップにちょっと冒険したものとか、派手なものを着たときに、なじませるアイテムとしてボトムにデニムを合わせることが多いです。デニムってもともとワークウエアなので、ペインティング製作中の作業着にしたいところなんですが、おしゃれしたい気分で買うのでなかなか作業着にできないっていうジレンマもあります。笑 作業中は動きやすさが一番なので、ストレッチの効いたデニンスを履くことが多いですね。
――好きなデニムのスタイルは?
『なまいきシャルロット』(85)のシャルロットゲンズブールのスタイル!ハイライズのデニムに大きめのボーダーTシャツをインして、ホワイトのスニーカーを合わせたボーイッシュ着こなし。最強の可愛さで、まさに王道。
――デニムにまつわる思い出はありますか?
中高生のときにデニムのリメイクが流行って、パンツをスカートにリメイクしていました。家庭用ミシンで縫うから、生地が重なる部分の縫製が難しすぎて、何回もミシンを壊したような思い出が。2000年頃にはブリトニー・スピアーズが履いていたような、ローライズのブーツカットジーンズが大流行。コンバースのスニーカーに合わせて履いてました。最近はハイウエストデニムでトップスをウエストインして足を長く見せるのが主流になっているので、今思うとなんであんなにデニムに股上の浅さを求めていたんだろうと…笑 お尻が小さく見える、という触れ込みだったけど、お腹は冷えるし、お尻がはみ出ちゃうし、ポケットは小さいし。今もう一度リバイバルしても、履けない気がするなあ〜。笑
――今狙っているデニムアイテムは?
濃い目のインディゴのカバーオール。ちょっとメンズライクな気分で、Gジャンにデニムを合わせ、インには白いTシャツを着るようなデニムのセットアップコーディネートをたまにするんだけど、Gジャンってどれもポケットが小さい!その点カバーオールは、一番最初のワークウエアの形を保っているのでポケットが多くて、手ぶらが好きな私にぴったり。
――colliuさんにとってのデニムの魅力ってなんでしょう。
私、服に機能性を求めるんです。丈夫で、何度も履けて、洗濯しやすいとか。デニムってファッションアイテムとして語られることが多いですが、実はそういった機能性に惹かれている部分も大きいですね。機能的で、素材ならではの美しさがあります。むしろ履いていったほうが味になる。シルクのような高級素材の繊細な美しさにも引かれますが、気軽に洗濯できたり、デイリーに着られるものって自然と愛着が湧いてくるんです。
RAVINE JUMPSUIT ITT ¥36,000 (六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店、GINZA SIX店限定アイテム)
コットン、リヨセルの素材で出来たライトデニム素材のオールインワン「RAVINE JUMPSUIT ITT」。インディゴで染めた後ブリーチをし、素早くすすぐことで鮮やかで優しいデニムの⾊合いに。トップはジャストサイズ、ボトムはワイドフレアのシルエットで、着丈が短く夏に向けてすっきりとしたバランスで着こなせる。
ざっくりと⼤きく背中が開いたデザインが特徴。しなやかな生地と風通しの良いたっぷりとしたボトムで、デニムが敬遠されがちな真夏にも涼しげに。
深く開いたVネックで、様々なシーズンのレイヤードを楽しんで。「冬には薄手のニットやロングTシャツを合わせて着たい!」とcolliuさん。
足を通し、動いた時のニュアンスも大切。colliuさんが実際に「RAVINE JUMPSUIT ITT」を着用したシーンを動画でもお伝えします。
■前回の記事はこちら
DENHAM 彼女たちがデニムを履く理由『MY DENIM STORY』case001 メイリン(ZOMBIE-CHANG)
DENHAM
www.denhamjapan.jp
colliu
アーティスト・モデル。武蔵野美術大学を卒業後、NEWoManのウィンドウ、書籍の装丁画などの他、イベントや個展で精力的にペインティングやオブジェ作品を発表。今年3月には写真家 Horokazu Kobayashi との二人展「KAN-KAN」を鹿児島 NEW ALTERNATIVEにて開催、COACHとのアーティストコラボレーションも果たした。
instagram @colliupero
colliu.com
Photographer: Yuto Kudo, Cinematographer: Maho Tomono, Text & Edit: Aguri Kawashima
2023年4月号
2023年3月10日発売