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カシミヤ尽くしの〈ヘリル〉、イイものを探求する〈ナイスネス〉etc. 厳選ニュートラルブランド vol.4

カシミヤ尽くしの〈ヘリル〉、イイものを探求する〈ナイスネス〉etc. 厳選ニュートラルブランド vol.4

男女がお互いのコレクションを自由に選べる雰囲気、そもそもユニセックス、女性にしっくりくるメンズブランド。そんなニュートラルな持ち味の服が気になりまくり。日常に溶け込むさりげなさでいて、服オタクが唸る24の注目株を連載で一挙紹介。20-21AWからピックアップしたのはすべてメンズ服。試す価値あり! #厳選ニュートラルブランド24


 

HERILL

ラフなウェアを
とことんカシミヤで

デザイナーズブランドや大手セレクトショップの企画を歴任してきたベテランが、2019-20年秋冬に満を持して立ち上げたのが、カシミヤ尽くしのユニセックスブランド〈ヘリル〉。デザイナーの大島裕幸は、そもそも無類のカシミヤ好き。その伝統的技術を未来に引き継ぐために、国内の最高級クラスの工場とともにものづくりを始めたのだ。カシミヤ100%のニットやコートはもちろん、意外なところでは、経糸はコットンで、緯糸に贅沢にカシミヤを使用したデニムを企画するハイブローぶり。一見普通のジーンズだが、裏地の肌触りのやわらかさに、一瞬混乱するほど。なんの変哲もなさそうな佇まいで、実はエクストリーム。この極上のギャップ、体感すればわかるはず。

 

NICENESS

伝統と革新が
織りなす味わい深さ

「イイものはイイ」を信念として、古着からトップメゾンまでフラットな目線で各国の上質な服を収集し研究してきた、デザイナーの郷裕一が立ち上げた〈ナイスネス〉。ビックメゾンのオファーが絶えない仏の老舗ファブリックメーカー 「マリア・ケント」のツイードや、イタリアから取り寄せた綿のイメージを覆すビーバー生地など、時代や国の境なく「イイもの」を探求し、それを現代のワードローブへと落とし込むセンスは飛び抜けている。他にも、1900年代に登場し、世紀を越えて愛されるバスケットシューズをベースに、最高級の革と技術によるドレスシューズを制作するなど、クラシックデザインと現代の技術を掛け合わせたものづくりを行う。

 

CLASS

深い知識が裏打ちする
新鮮なルックの宝庫

自分たちが欲しい服をつくり続けて約20年の〈クラス〉。当初はメンズオンリーだったが、数年前にユニセックスに、現在は同じデザインをウィメンズのショップ向けに〈プール バイ クラス〉名で出荷もする柔軟さ。ミリタリーのディテールやメゾンのアイコニックなピースを再構築するようなファッションの歴史的知識に連なるデザインの一方、東レなどと協業での素材開発やノンミュールジングの羊からできたウールを選ぶスタンスは、現代の作り手としての誠実さも。今季のテーマは「ブラック・フライデイ」。ゴミ捨て場のスナップをコラージュしたプリントなど、アパレルの過剰生産への疑問をシニカルに示すアイテムを展開する。

 

Cale

省略のアプローチで
オルタナティヴな正解へ

〈カル〉のデザイナーの佐藤佑樹は、確固たるテキスタイルの知識を駆使して、既製服における「ベスト」を問う。生地作りから縫製までを自社で一貫して行える恵まれた生産背景を活かしつつ、王道の素材やパターンに別の可能性が考えられないか踏み込んでみる。今季、佐藤がそのキーワードとして挙げるのは、エリプシス(=省略)とアンバランス。高級な梳毛ウールにあえてコーティングをかけてゴワっとした表情にしたり、切りっぱなしでもほつれない素材を縫製の技術でモダンな着心地のよい平面性のコートに仕立てたり。イギリス的なフォルムの肩に、イタリアの古着が着想源のポケットの仕様を同居させるといった既視感のない仕上がりは、服好きのイマジネーションをくすぐる。

 

Photo: Kaori Ouchi Text&Edit: Yoshikatsu Yamato

GINZA2020年12月号掲載

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