世界を飛び回り、数多くのファッションブランドのプロジェクトに関わるYOON。〈AMBUSH®︎(アンブッシュ)〉の創設者でもある彼女が、〈NIKE(ナイキ)〉とコラボレーションをしたカプセルコレクションをローンチした。アパレルラインは12月8日から発売中、〈エアマックス 180〉は2019年春に発売を予定している。前日まで、プロモーションのためにパリに滞在して日本に帰国したて、そして翌日には上海へ飛び立つという、多忙なYOONに話を聞いた。
YOONに聞く、NIKE×AMBUSH®︎ のコラボレーションの秘密
最高の仕事をするために
洋服の着心地には煩わされたくない
ー まず、女性に向けたコレクションですよね。
「2018年の現代を生きる女性って本当に忙しいですよね。みんな多様なライフスタイルだけど本当に時間がない。そういった女性たちのパフォーマンスを向上するアイテムとファッションの楽しさを届けたいと思って作ったコレクションです」
—今回、デザインでこだわったところは?
「自分の場合、1日のスケジュールが、朝起きて会社へ行って働いた後、夜にイベントやパーティに顔を出すという流れです。でも、着替えに帰る時間はないくらい忙しく過ごしていて。だったら、どういうものだったら着替えずに済むだろう、と考えてデザインしました」
—具体的に盛り込んだ、こだわりのディテールを知りたいです。
「スポーツウェアだけど、ジム帰りみたいに見えないよう、ファッションの要素を入れています。靴だけ変えて、夜の予定もこなせるウェアというのが理想だと思ったんです。だから、フェイクファージャケットはリーバシブル。例えば、会社に行く時はファーを内側にして、夜になったらフェイクファーを外側にして出かけることができます。トラックジャケットも裏はゴールドまたはシルバーになっていて、裏表どちらも着ることができます。このトラックジャケットは、片面にフリース素材を使用し、暖かくてカジュアルに見えすぎない見ためにこだわりました。カットソーの素材は、ナイキのドライフィットを採用し、綺麗なシルエットに仕上げました」
— 多忙な毎日を送る上で、健康に気をつけていることは?
「エクササイズに行く時間はないけど、家でストレッチはするようにしています。あとは食べ物。フレッシュな野菜やフルーツを食べて体調管理をしています。飛行機に沢山乗るので、乾燥対策で水分補給も気をつけています」
アメリカ、シアトル育ち。
思い出のエア マックス 180をデザイン。
— 初めてナイキからオファーがあった時、やりたいと思ったことは?
「“スポーツウェアだけどスポーツウェアっぽくない”ウェアを作ることとスニーカーを作ることです」
—ファッションを楽しむために心がけていることは?
「いかに“楽(コンフォータブル)であるか”です。クリエイションだけではなく、自分にとっても本当に大事なことだと考えています。ただ、スウェットの上下を着て楽なだけではなく、大事なのはもっと気持ちの部分。複雑なデザインのものでも、着た瞬間に楽でないと1日中なんてとても着ていられない! フラストレーションになってしまいます。なので、見た目の美しさと同時に身に付けた瞬間の気持ちをいつも想像していますね。安心感、快適さは外せません」
— スニーカーは思い出のモデルをリデザインしたと聞いています。
「はい。私はアメリカで育ったので、常にナイキのスニーカーとともに育ってきました(笑)。高校生の時に初めて自分のお金で買ったスニーカーがこのナイキ エアマックス180だったんですよ。確か、白にピンクとベイビーブルーの色。初恋じゃないですけど、雑誌で見てどうしても欲しくなってしまった思い出のモデルなんです。こだわったのは、ジップアップにしたところ。見た目もいいし、すぐに履けるから本当に快適ですよ」
— 他にナイキのエピソードがあれば教えてください。
「アメリカ育ちなので、数え切れないくらいあります。例えば、オリンピックなどでアメリカのチームやアスリートたちをサポートして来たブランドだと思っています。そういった方々を最もセレブレートしているブランドなので尊敬していますね」
GINZA読者にもオススメ。
コーディネートのアドバイスも。
— GINZAの読者にお勧めしたいアイテムは?
「まずは、パンツ。ハイウェストで作りました。パソコンの前で作業している時ってハイウェストの方が楽ですよね? これでオフィスワークをこなして欲しいですね。飽きがこないでずっと使えるようホワイトの色が真っ白でないところもポイント。少し温かみのあるオフホワイトだから、皆さんのワードローブと合わせやすいと思いますよ」
—これからご自身がやってみたいコーディネートを教えてください。
「一番好きなアイテムはフェイクファージャケットで、思い切ったドレスアップに使いたいと思っています。あとはデニムにも合うと思っています。それにナイキのサンダルを合わせて(笑)。個人的にナイキのサンダルが大好きなの! 上半身はファーであったかく、足はスリッパで涼しいというのは最高じゃないかしら(笑)」
NIKELAB × AMBUSH MIDLAYER¥32,400
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W NIKELAB × AMBUSH PANT ¥21,600
NIKELAB × AMBUSH MIDLAYER¥32,400
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W NIKELAB × AMBUSH PANT ¥21,600
W NIKELAB × AMBUSH BODY SUIT ¥13,500
W NIKELAB × AMBUSH CROP TOP ¥8,100
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W NIKELAB × AMBUSH JKT ¥54,000
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取り扱い店舗:NIKELAB MA5、AMBUSH® WORKSHOP、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、両ブランドの公式オンラインサイト
ユン
韓国出身、アメリカ育ち。2008年にVERBALと共にAMBUSH®を発表する。2015年には初の展示会をParis Mens Fashion Weekで開催。Business of Fashion (BOF)”の「ファッション界を変える世界の500人」に2015年より4年連続で抜擢。