04 Dec 2021
〈NOAH〉の新アップサイクルプロジェクト。京都の老舗と組んでB級品や在庫を“深黒染め”

〈NOAH〉が新アップサイクルプロジェクト「Not Dead Yet!」を始動。過去の商品やB級品となり販売できなくなってしまった在庫に、新たな息を吹き込む。
ニューヨーク発の〈NOAH〉は、〈シュプリーム(Supreme)〉の元クリエイティブ・ディレクターとしても知られるブレンドン・バベンジン(Brendon Babenzien)が2002年に創業。商品を大量生産せず、セールは基本的に行わないポリシーを持つブランドだ。
今回始動する「Not Dead Yet!」は、在庫が残っている過去のデザインをアップサイクルするプロジェクト。過去の商品を値下げして販売するのではなく、新たに付加価値を与え、再販売するというわけだ。
その第一弾として、100年以上の歴史を持つ老舗「京都紋付」のサポートのもと、過去の商品を“深黒染め”。京都紋付は日本の伝統的な正装である黒紋付だけを100年間染め続けてきた老舗で、独自の加工技術「深黒(しんくろ)」は、一度黒染加工を施した後、再加工をし、天日干しで一点一点乾かすことで黒を深めるというもの。京都紋付の“和”の黒へのこだわりは、先代荒川忠夫が「体を切ったら、黒い血が出てくるかもしれん」という言葉を残したほど。着物の世界で技術を培ってきた京都紋付が染める黒は、白い衣類と一緒に洗濯しても色移りしないという。
Tシャツやフーディなどが揃う第一弾のコレクションは、12月4日(土)から原宿の「NOAH CLUBHOUSE」と大阪の「NOAH Noodleshop」限定で販売される。
Text: GINZA