15 Feb 2023
「パラッツォ フェンディ 表参道」がオープン。伝統と美学を象徴するリュクスな旗艦店

2月11日、国内最大級の〈フェンディ〉のフラッグシップストアが表参道にオープン。本店と同じ「パラッツォ(=宮殿)」の名を冠されたショップには、ウィメンズとメンズの全カテゴリー、そして日本初展開となる「フェンディ カーサ」のホームアクセサリーとキッズコレクションが勢揃い。
永遠の都ローマで創業。代々受け継がれるクラフツマンシップと、歴史に敬意を払いながら常に先端を生み出すクリエイティビィティを併せ持つ〈フェンディ〉。その哲学を凝縮した「パラッツォ フェンディ 表参道」が移転オープン。外観でまず目を引くのが、三層に重なった流麗なアーチ。本拠を構えるイタリア文明宮モチーフとしたアーチは、LEDによるノーブルな輝きを放つ。
象徴的なファサードを開けると、ブランドの世界観が一気に広がる。柱や梁はラフなコンクリート、床には白を基調としたさまざまな模様の大理石。そこにシャンパンメタルの什器やプラッシュカーペットのラグジュアリーなタッチが加わる。そして、シルバーとゴールドメタルの洗練されたハイスツールには、〈フェンディ〉のファーアトリエで製作されたコニャックカラーの豪奢なミンクカバー! 要所要所の壁面にはアイコニックな「ペカン」ストライプが施されている。素材や色、柄を巧みに組み合わせながら、建物全体に渡ってメゾンのコードや伝統が表現されているかのようだ。
1階はウィメンズのフロア。扉を開けた入口正面には「ピーカブー」「バゲット」といった〈フェンディ〉を代表するウィメンズコレクションのレザーバッグが並ぶ。奥には、時計やジュエリーなどのアクセサリーエリア。さらに進むと、国内では表参道でのみ展開する愛らしいキッズコレクション、そしてスケートボードやeバイクなどユニークなライフスタイルグッズが並んでいる。
大理石の階段を登って2階に行くと、ウィメンズのシューズコレクション。そこに隣接するのはレディ・トゥ・ウェアおよびファーのエリア。明るく柔らかなムードのなか、ホテルのスイートルームでくつろぐ気分で、洋服を手に取ることができる。2つのフィッティングスペースもとても優雅なつくり。方やオッタニオ(青緑)、もう一方はアイボリーを基調に、テディファブリックの壁とフルモケットのカーペット、さらにミンクファーのベンチが置かれ、試着をより豊かで幸せな時間へと導いてくれる。
こちらのフロアには「フェンディ カーサ」の日本初のコンセプトショップも併設。同ラインのソファとテーブルが配置されたスペースに、端正で機能的なホームデコールがリズムよく並ぶ。ファッションを基軸としたライフスタイルに、一貫して「優美さ」をもたらす。そんな〈フェンディ〉の姿勢が具現化された空間と言えるだろう。
地下1階はメンズコレクションのフロア。ほんのりエメラルドグリーンがかったローマ大理石の床にミラーメタル製のラウンドテーブル、そこに木材とシャンパンメタルでアクセントを付けたカウンターがあり、モダンな雰囲気が際立つ。
3つのフロアはぞれぞれのイメージに適したフロア設計がなされており、多面的な〈フェンディ〉の魅力がより強く伝わってくる。共通するのは、すべての品が心地よいゆとりを持ってディスプレイされていること。どこかアートピースの展示を彷彿とさせるが、単に鑑賞するのではなく、触れたくなる美しさに満ちている。それは、内観デザインやインテリアと1点1点のアイテムが奏でる、計算されたハーモニーによるものだろう。
「パラッツォ フェンディ」の名を持つのは、ローマの本店とソウルのショップ、そして、表参道の旗艦店のみ。すべての道はローマに通ず。〈フェンディ〉の揺るぎないフィロソフィはローマから発信され続け、ここ表参道を起点に多くの人々へと行き渡っていくはずだ。
INFORMATION
「パラッツォ フェンディ 表参道」
住所: 東京都渋谷区神宮前5-9-15
営業時間: 11:00〜20:00
Tel:03-6748-6233(フェンディ ジャパン)
Text: GINZA